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徒然  作者: 遮那
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やみ

イヤでもヒシヒシこの身をもって実感しちゃう

将来未来先の見えないそんな類いのモノに

得体の知れない恐怖に一々慄いたりとか

不安に心を占められちゃって鬱になるとか


無縁でいられた青臭くとも平和な時代

小さな狭い箱庭 欠伸もし飽きる退屈な日々

何もせずとも時間は誰かに売る程余りある

どんなものでも何もしなくてもなれるような気でいた


柔らかい明かりに包まれながら 気楽に時間を無駄に食い潰す


煌々としてる明るい広場で 鳴り響く号令

開け放たれた重い扉 広がる深い闇

イヤだイヤだと子なら子らしく 駄々捏ねてもいいのに

聞き分けよろしく素直に従う


あれから今までどこまで歩いてきたのか

そもそもまっすぐ歩けているのかも

明かりも持たずに慌てて踏み出した僕には

己を省みるような術を持ってる筈がない


目にはっきり見えるモノしか信じられないばかりに

あらゆる感覚鈍く錆びては朽ち果てる

誰が捨てたか明かりがどこかに見えようものなら

光に集まる虫けらの如くワラワラ群がる


所詮は油の少ない狐火 消えてしまえば虚しさが襲う


暗闇の中を小さな明かりが ユラユラ揺らめく

誰かが手に持つ小さな行灯 力強い光

運がついてるそれに肖りたいのと 不粋に近づき

飽きれば後ろに下がったフリして 火にツバをかける

消えれば僕らと同じ仲間


努力をしたくない足を引っ張りたい 知らず知らずに心は病みに病んでいく


誰もが持ってる空の提灯 それを灯すのに

歳がいくつかどうでも良いこと 肝心は覚悟

真面目に生き抜くそのこと自体が イヤだと言うなら

闇に付け入る隙与えればいい

心を弱らせ そのまま病めばいい

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