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徒然  作者: 遮那
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the other self~心の小人~

誰しもが子供の頃に 心の一室には

笑みの可愛い小人が住み着いていた


純粋無垢な瞳を通じ奏でられる詩に

思わず心がキュンとなる


あの頃私の心にいた小人は

何処に行ってしまったのでしょう?


忙しない連続の日々の中 我武者羅に走り続けてきた

社会に付いていくのに必死だったから

どうしようもない重い喪失感を抱えたまま

今日も街彷徨う


今のような情報過多の世の中生きてく上で

無駄に思える常識に心が占められていく


そうやって小人を心から追い出したのは そう

誰でもない この私だった


日常での立ち位置も定まり 浮ついてた身も心も地に着いた今

心に空いた空白が主張してくるの

どうしようもなく重い悲嘆に暮れても

涙も流せない


今なら思い出せるあの小人は そう

誰でもない この私だった


小人は何も残さずに出て行ってしまったけど

扉を閉めないでくれた

これから見つけるであろう暖かなナニカが入るようにね

それがあるから救われる


今は近い将来生まれて来る我が子の中の

小人に会える日をただ 思い浮かべるだけ

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