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徒然  作者: 遮那
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積み木遊び

コクリと大きく頭を揺らし 気付けばとっくに日付は変わってる

テーブルに並ぶ夕食群 溜め息吐きつつラップに包む


ひたすら仕事に追われる毎日

仕方ないと頭では分かってるけれど…ねぇ


一息ついて今まで歩んだ道振り返る事さえ

許される事なく どっかの誰かに責付かれるまま

今すぐ結果が出る事求められる世

急いだって碌な事無いのに

時間は意外にタップリあるよ


テレビにスーパーそこかしこから

イタズラに溢れる似たようなラブソング


どれも「手と手を取り助け合って」とか

「ちゃんと向かい合おう」って…それは無理じゃない?


性別限らず生まれも育ちも違う

どっちかムリしてその内破裂する…なら


二人こうして出会うまでに拾った木片

か細く小さな明かりの下 無造作に散らして

ヒンヤリ冷たい地べたに隣り合って座って

黙ってカケラを積み上げて行く

今はそれしかないんじゃない?


「理解し合える」だなんてそんな綺麗事ムリも出てくる

二人の間の緩衝材 これも”子”の一つなのか?


二人こうして出会うまでに拾った木片

か細く小さな明かりの下 無造作に散らして

ヒンヤリ冷たい地べたに隣り合って座って

黙ってカケラを積み上げて行く

不安にグラつく歪な積み木

これが”愛”ってものでしょうか?

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