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徒然  作者: 遮那
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STORY Part2 Yule,yule

そろそろ頃合いかしら? 雑誌を隅に置き

グツグツ煮える鍋 立ち上る湯煙り


コンロの火を消したなら あとは余熱でしばらく置くだけ

居間から聞こえるお昼のワイドショー


コーヒー片手にソファーに座り

改めて見渡してみる 部屋の飾り付け

ヤドリギのリボンやオーナメント

いかにもって感じで苦笑いもんだけど

ワクワクするのも事実


あらかた支度済ませば 手持ち無沙汰やる事なし

些か慣れたこの感じ 前はあり得なかった


折角の年末この時期に 窓口で振りまく愛想笑い

この状況誰が予想だに出来たろう


好き勝手気の向くままに

生きていく上で無くしてしまった 大事な宝物

気付いた時には後悔だけ残り

これは報いだと諦めてたのに これは何?

まだなんだかむず痒い


軽い気持ちであの後行ったら 真剣な面持ちアナタからの告白

もう長いし冗談かどうか分かった こちとら呆気にとられて棒立ち

平静装い笑おうとしても 涙は止まらず結局変顔

堪り兼ねたか抱き寄せてきた アナタの腕は少し震えてたね


過去に想いを馳せてればもう時間

椅子に掛けてたコートを羽織って 思い出の時計台へ

今になってのこの浮かれ具合

子供でもあるまいし 我ながら恥ずかしい

でも別に良いよね こんな遅めの青春も

これから始まる本当の二人

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