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徒然  作者: 遮那
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STORY Part2 雨宿り

予報外れの夕立 タオル頭乗せ

静まり返るシャッター街 滑り込む軒下


水滴払いながら 見れば勢い増す雨

ボーッと霞む通り向こうから 走り来るはアナタ


あれから何度も一緒に遊んだけど

二人っきりになった事ない でも考えるより先に声が出た


呼び止められたアナタ 一瞬目を見開いて

お互い交わす苦笑い 漂う妙な空気

乱暴に鳴らされたクラクション 駆け込む軒先

あの頃より離れた二人の間の間


「今日雨って言ってたっけ?」「言ってなかったよね?」

交わす無難な天気の話題 あれ?こんなんだっけ?


でも最初は気まずくたって 感覚は戻るもので

高校に戻ったかの様に 飽きなく喋り続けた


今でも互いに覚えてる 所謂笑いのツボ

打てば必ず返ってくる その居心地の良さ

大学の話 ムカつく先生の話 まるでキリがない

雨は変わらず降り続けてる


一通り喋り終えての ちょっとしたインターバル

静かに雨垂れ見てたその時

前見ながら冗談交じりに言った 「でもあの時正直ショックだったな」


二人の間流れるのは 規則正しき雨音

会話なくても最初感じた様な 気まずさはもう無い

思えばあの頃は間が怖いばかりに 無理して話してたね

西の空に差し込む陽射し

あーあ まだ降り続いてれば良かったのになぁ

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