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徒然  作者: 遮那
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The gentle flow of a river~追憶~

貴方はまだ憶えてる?

今思い出の川縁に来てるよ

対岸には見慣れないビルが建ち並び

空も狭くなった


でも河はあの頃と同じスピードで

静かに でも確実に流れてる


貴方は今何処にいるの?

もう何処か遠くまで流れてしまったのかな?

私の心はあの頃からただ静かに

暗い川底に沈んだまま


二人乗り背中に戸惑いながら

腕をまわした

耳には風の吹き抜けていく音

目を閉じれば昨日の事のよう


土手で語った夢の為

遠い国へ旅立った貴方

泣く私にただ優しく言った

「10年後の今日会おう」と


青いフィルター越しの思い出にまだ

今でも縛られ続けている


時の流れによって

少しずつ鍛え上げられていく心

甘く抱いてた夢と幻想を

剥ぎ取られていく

無邪気な約束を

頼りにここまで辿りついた

今日まで心を束縛してきた過去との

最後の別れと決めて


後戻りする事なく

淡く輝きながら流れて行くMemories River

沿って走る道には家路へ急ぐ車の群れ

どうする事なく眺めてた


西陽も弱くなり

辺りは柔らかな光に包まれていく

向こうから陽の光を背に近づいて来る人影が

貴方でありますように

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