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徒然  作者: 遮那
55/152

ラット

まただ…いつも何でここに来ちゃうんだろう?

今や見慣れた風景

見上げる草花生い茂る野原

懐かしいのは何故?


暫くは目覚めても残る感触

でも重たいドアの音に余韻は掻き消される


逃げ場の無いアクリルケース越し観られる日常

己が何がため生まれ落ちたか まるで分からない

同じ見た目匂いの仲間がいるだけ 寂しさは無い

大した事はない 空しさだけ残る

繰り返しの日々に嫌気がさしてるだけ


眩しいばかりの明かりが消され

静まり返り

肌寒い風に気付かされ窓覗けば

輝く三日月


柔い光に炙り出されるquestion

こんなとこで一体何してんだろ…?


逃げ場の無いアクリルケース越し観られる日常

己が何がため生まれ落ちたか まるで分からない

同じ見た目匂いの仲間がいるだけ 寂しさは無い

大した事はない 空しさだけ残る

繰り返しの日々に嫌気がさしてるだけ


誰も彼もみんな 描いてた眩しい人生設計

一体どこで間違えた… んなもん嘆いたトコで

変わらないこの現実 嫌でもそれが事実

楽な道選んだのは どこのどちら?


いくらも箱庭から抜け出すチャンスがあったのに

開け放たれたドア ”自由”を前にあと一歩踏み出せない

そもそも色んなモノから逃げた挙句捕まった時も

内心ホッとした あん時の私

これで荒れ野に放り出される事はない

アレコレ後から不満を言う必要はない

最期まで己自身を信じきれなかった私の負け

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