表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
徒然  作者: 遮那
54/152

黒い額縁に収められた 笑顔で微笑むアナタの前に来ても

未だに現実に心が追いつかない ただ立ち竦んでしまう


悪戯好きのアナタの事だから

いつもみたいに こっちが痺れきらした頃合いに

隅の方から頭掻き照れ臭そうに 今にも現れそうで


ただそこにいてくれれば良かったのに 

勝手に行ってしまうんだね

仕方がないよね神様が欲しがったら 抗いようも無い

泣いたら柄にもない事するなと また小言言われるかもね

向こうで笑って会える日まで ちょっと束の間のサヨナラ


あまりに正直に生きて来たために たくさんの敵も拵えた

他人に厳しく小言言うだけじゃない いつも己を責め続けた


周りがいくら良いと言っても それに甘える事なく走り続けた

限界を感じながらそれでも 己自身と戦い続けてたね


ただそこにいてくれれば良かったのに 

勝手に行ってしまうんだね

人一倍プライドの高かったアナタ 精神とは裏腹に

肉体が言うこと聞かない衰えていく様 なんと歯痒かったろう

最期までお疲れ様でした


「どうせ短い人生 死んだらその先極楽なら

生きてるうちに辛酸舐め尽くさなきゃ 後で倍美味しく食えないだろう?」


ただそこにいてくれれば良かったのに 

勝手に行ってしまうんだね

あまりに沢山のモノを貰い過ぎて 結局返せず仕舞い

仕方ないからこの先も懸命に生きるよ また小言言われる前にね

向こうで笑って会える日まで ちょっと束の間のサヨナラ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ