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徒然  作者: 遮那
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3.11 Black and Blue

どこかで鼻をすすり 嗚咽が漏れてる

隅の暗がりの中で むせび泣くのは誰?


いくら呼び掛けても 何も返ってこない

でもどうした事だろう 親しみを感じるんだ


目を覚ますと全身汗かき Tシャツは張り付いて

ほおには薄っすらと 涙の流れた跡


憐れみ含んだ瞳で そんなに見つめないで

気丈に振る舞うこの演技が 涙で台無しよ

これでも分かってるんだ いくら化粧で誤魔化しても

下の痣が消えること無いってこと


毎晩のようにずっと ここを訪れてる

いつも微妙に違えど 同じなのは分かるんだ


知った声同士が 明るく会話していたり

その姿は見えずとも 胸に広がる光景


「顔だけでも見せてよ」と歩み寄ってみても

聞こえるのは立ち去ってく足音だけ


情報錯綜する渦中に 突然放り込まれ

成す術無く心身は 容易く傷付けられた

これでも分かってるんだ 今のままじゃ駄目だと

でもまだ痣を直視なんか出来ない


今おかれている現状を 受け止めきれず

緊張の糸が切れると つい恨み節吐いてしまう

これでも分かってるんだ いくら何かのせいにしたって

これから先へは進めないってこと

この痣と向き合って生きていかねばならない


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