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徒然  作者: 遮那
42/152

3.11 Black Out

今目を開けているのか 漆黒の闇に包まれ

動かす感触あれど掌さえ見せず 感覚は冒されていく


立ち止まってる訳もいかず 手探りに進む

あそこで音立て ボンヤリ光放つ ナニカを目指し


TV御用達の先生が偉そうに放いている

聞くに耐えなく思いっきり蹴飛ばすと

電源は切れ また辺りは静寂に包まれていく


しつこく ねちっこく袖引かれても

惑わされやしない

いつの間にか勝手に選別された

モノなど当てになんかしない

いつの間に私達が愛して止まなかったこの世界は

はぁ…何と薄っぺらく淀んでしまったのだろう


兎にも角にも灯りがなきゃ二進も三進もいかず

贅沢は言ってられない ロウソクを思い出す


すっかり埃まみれで芯は湿っぽく

それでも火を点ければ優しい光放つ


Democracy掲げている割には

たった一言でも注意してなければ

異端としてかられる仮初めの道徳を武器に


ただ正直に感じたこと言った日には

不謹慎だと淘汰され

これ見よがしにアピールする奴らが

善だと評価される

いつの間に私達が愛して止まなかったこの世界は

はぁ…何と薄っぺらく淀んでしまったのだろう


あの時を忘れまいと用心してきたはずなのに

またこんな有事が起きてしまってから

慌てふためきよろける顛末 あぁ…何てザマでしょう


どんなに苦いものでも後味は

徐々に薄れゆき

含んだことも忘れ去られ

そして日常へ帰っていく

今尚絶望に打ち拉がれなく人々も

時と共に歴史の一部へと追いやられる


そして闇の中へ… 人知れず溶けて行く

Black Out… Black Out…

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