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徒然  作者: 遮那
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月影

秋晴れの夜空に朧月が

青白く乱れたシーツを照らし

シャワーを浴び胸騒ぎを覚え

その寝顔見てやっと安堵する


要らぬ妄想に取り憑かれる前に

さぁ 早く寝るとしよう


月影さやけき夜妖しい光に

誘われ押し込めてた欲望が疼きだす

アナタという存在全てをこの手に入れたい

たとえ周りにせせら笑われても


寝息を立てるカレの隣に座り

瞑れば沸々思い出す昼の情景

あの時ニコやかに連れ立って歩いていた

カノジョは一体何処の誰なの?あぁ...知りたい...


白く伸びる首に手を添えてみる

そこに確かに感じる生命の脈動


月影さやけき夜妖しい光に

誘われ押し込めてた感情が暴れ出す

私の知らない誰かに盗られると思うだけで

身は焦がれ悶え苦しむ


月影さやけき夜妖しい光に

誘われ押し込めてた感情が暴れ出す

頭に靄がかかり目の前のものさえ見分けつかない

愛なのかどうかさえも...


今心なくカレを見ながらジッと椅子に座り

実感があるのはナイフだけ 刃先はヒンヤリ

もしもコレが愛じゃないのなら何と名付けよう

月は空高く瞬く

夜はまだまだ更けてゆく

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