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徒然  作者: 遮那
28/152

イマ

知らないうちに追い立てられ

辿り着いた広小路

無数の穴から漏れる囁き

なす術もなく蹲った


「今」が良けりゃいいと後を考えず 欲に任せ貪ること

助かりたいと騒ぎもがくこと どちらも同じエゴ


心の中で静かに黒く渦巻く欲望を

いくらキレイに身仕舞いし押さえ込んでも

古より受け継がれてきた不幸なGene

打開など出来るわけもなく

気を抜けばボロが出てくる


出口のない暗い森の中

薄く差す木漏れ日

微光に気を取られ足元は

泥濘に取られ身動き取れない


「今」が永劫続くものだと ムダに時を浪費し続け

捨てたモノがそこら中に散らばる 今更施しようもない


先人が僕らに残した大きな傷跡

どうにかすると勇んで手を挙げたけど

今更気を引く為とは言えずに

これまでの道のりを振り返り

過去から言い訳を探す


僕らの生きてるこの「今」というものを

過去から流れてきただけと勘違いする

「今」この瞬間は未来からの借り物

次来る者達へ返さなくてはならない

そう思えばヒシヒシ感じるでしょう?

ムコウの空が紅く燃えてるのを

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