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徒然  作者: 遮那
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STORY Part1 ノエル

まばゆいばかりの 街を彩るイルミネーション

いてもいられなくて 待ち合わせ場所へ急ぐ


モミの木の下に 懐かしい姿を見つける

声あげ手を振るアナタ 思わず手を振り返した


照れたときに 頬をかく癖

「チットも変わらないね」「お互いにね」


アナタの屈託のない 笑顔を見た瞬間

会ってしまったトコで 何を話せばいいのかなんて

そんな心配は 徒労に終わり

二人に広がってた時間は 一気に縮まる


12月の今日という日に 特別な意味づけをして

はしゃぐ人々 何だか居心地悪い


「あの公園へ行こうよ」と 苦笑いのアナタ

同じ事考えてたんだと 思わず笑みが零れた


人混みの中 見失わないように

手を握ろうかと思うけど そんなのまだ無理


アナタと一緒にいる事 未だ実感湧かないけど

電車の中肩触れ合う 温もりは確かなモノ

騒がしいロータリー 商店街を抜けて

二人が始まり終わった あの公園へ


ベンチに座り 温かい缶コーヒー

飲みながら 白い息を眺めていた

今は分かる 別々に歩んだ日々

あの頃の二人には必要だったんだよ

だってアナタがどれだけ私の中で大きかったか ちゃんと気付けたから


スッと私の肩に腕を回し 身体を引き寄せ

アナタはただ優しく言った 「ずっと一緒にいよう」

もう我慢しなくてもいいよね 迷惑でも

今はアナタの胸の中で 泣かせてね

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