STORY Part1 May
穏やかな5月の昼下がり
胸に潜むわだかまり
久しぶりにと 今日会う約束
仕事が入ったと 無情のメール
月日が経つにつれ 現実を思い知る
無造作に携帯を ベッドに放った
アナタが好きだという気持ちに 変わりはないのに
何故なの慣れてくると ヤな所にばかり目が向いてしまう
そしていつの間にか二人の溝は 徐々に深まり
心は離れてく
二人の時間がやっとできても
何だか全てがぎこちなくて
会話は続かず すぐ途切れる
安っぽい笑顔で 間を繋ぐだけ
前の私達はもっと 自然にいれたのに
何処からおかしくなったのかな?ねぇ?
アナタが好きだという気持ちに 変わりはないのに
何故なの心とは裏腹な 言葉ばかりを浴びせてしまう
そんな斬りつけ合うような応酬を 繰り返しても
お互い傷つくだけ
それにお互い気付いている
こんなに想いあってるのに それだけじゃ一緒にいれない
電話で呼び出されて 覚悟を決める
アナタが好きだという気持ちに ムリはないのに
何故なの心も体も言う事聞いてくれない
よく二人で座ったあの公園のベンチ
「終わりだね...」の哀しい囁きに
ただ小さく頷いた
「もう行くね」と微笑み返す 正直になれずに
でも今は明るく装うので精一杯
お願いだから呼び止めて 振り向かせないで
こんな泣き顔見せたくないから
最後はせめて笑顔で終わらせて




