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徒然  作者: 遮那
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感染

カーテンを締め切り 真っ暗闇の部屋の中

四角い画面だけが ボンヤリと浮かび上がる


気付けば外からスズメの囀りが聞こえ

布地の隙間から 日の光が差し込む


見えるものなら対処のしようもあろうけど

見えないものに対しては どうしようもない

我らいつでも好奇心に飢えた動物故に

流れ来るものを ありのまま受け入れていく

どれだけ蝕まれるかもしらずに


何の気も無くボーッとテレビを見ているつもりでも

どこか頭の片隅に すっかり植えつけられている


楽しい時を分かち合うことは素晴らしいこと

でも無責任な思想を共有するのとは違う


見えるものなら対処のしようもあろうけど

見えないものに対しては どうしようもない

我らいつでも好奇心に飢えた動物故に

流れ来るものを ありのまま受け入れていく

どれだけ蝕まれるかもしらずに


同じ時同じ媒体を介して同じように感染していく

その安心感に浸りたいがために警告を無視する


見えるものなら対処のしようもあろうけど

見えないものに対しては どうしようもない

蔓延したウィルスに抗う術はもう無いかもしれない

「今」を打破する特効薬が出るまで待つほか無いだろう

侵されながら そんな夢を見る

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