和
かつてはワルでも更生しまして
大人になれたと宣言してから早や幾年
気分や空気に流れる故今は
自分等で壊した瓦礫拝んでは有難がってる
仕様がないよと反省しないで いとも容易く水に流しちゃう
「これこそ我らの“和“の精神だ」と 心棒ないのを正当化してる
本音はどうあれ仲良くしなくちゃ生きてけないので
周りの意見に同調していれば八分はされない
問題起きてもナァナァで済まし曖昧にしちゃう
村々の掟悪習今だに影を落としてる
これらが美徳と言うから笑える
聞く気がなくても漏れ聴こえてくる
建前ばかりで中身まるで無い間を互いに埋めたいだけ
毒気が無い上味気も無いから
後味残らぬ真水みたいので無いより幾らかマシくらい
「争いしちゃダメ」その事自体が イズムに固まり宗教性帯びて
他人と向き合い議論しあうのが 忌避され皆して口閉ざすばかり
他人とのいざこざ心の縺れを知りたくないから
謙虚なフリしていつでもニコニコ当たり良くしても
相手の話を真面目に聞かずに宥めてるだけじゃ
歯牙にもかけない馬鹿にしてるのと対して変わらない
気付いてないから尚更タチ悪い
「自」と「他」と人間分けないで来たと 良いことの様にさも言ってるけど
似ているばかりに互いに嫌悪し 嫉妬の余りにスラスラ喋れない
面もあるでしょ?(良いことばかりじゃない)
言葉の持ってる或る一面だけ抽き離したまま
口に出さずとも理解し合えてるつもりで来たけど
家族やお隣友人同士の共通な価値観
壊れて崩れた今となっては曖昧でいれない
「和」に含まれてる意味を見極めて
時代に見合った良いもの抽きましょう