~システム~
テレビで放送されて一週間が経過した。それからというもの普段と何も変わりはない。いつも通りの日常、学校も普通にみんな登校している。あの放送なんて何もなかったかのようだ。普段の日常に戻りつつあったその時
「悟、何かあんた宛に手紙が来てるよ」
母さんに呼ばれ特に思い当たる節なんてなかったがその手紙を受け取り中身を読んだ。
「初めまして、私は今回の主催者になります快核とかいて、かいかくと申します。さてあの放送から一週間が経過しましたがいかがお過ごしでしょうか。私はこの日をとても楽しみにしておりました。さて本題に入りますがこちらの手紙とは別に段ボールを送っております。その中にはバッジと疑似マネーが入ってます。疑似マネーは全部で百枚ございます。ただし、その一枚の価値は特に定められておりません。それでは内容について話しましよう。あなたには今日から一か月の間に先程説明いたしました疑似マネーを使ってゲームをしていただきます。簡単に訳すとこの疑似マネーを出来る限りたくさん集めていただくというものです。この疑似マネーをTマネーと呼びます。Tマネーはあなたを含め対象者全てに配布をしています。つまり18歳から30歳の方が対象です。このゲームは都道府県ごとに選出いたします。代表者は上位2名となっております。では続いてもう一つ入っていたバッジについてです。このバッジにはひとりひとりバラバラの形、バラバラのマークが入っており、それはあなたの属性と個性を表したものです。まず属性について説明します。属性は全部で3種類ございますが相性のことを指します。海、陸、空とございます。この属性は年齢ごとに分かれており18から22歳は海、23から26歳は陸、27から30歳は空となってます。海は空に強く空は陸に強く陸は海に強いとなってます。つまりこの相性がとても重要で相性が悪いものには抵抗が出来なくなってます。言い換えると18から22歳は27から30歳に強く、23から26歳は18から22歳に強く、27から30歳は23から26に強いということになります。みなさんでTマネーを奪い合う中で相性が悪いものは勝負を避けなければなりません」
とても長い説明を読んでみて思ったことは、とりあえず勝手に強制参加させられているこのゲームに勝つつもりなんて全くないのですぐに負けてしまおうと思った。本当にどうかしてるよ。とりあえず続きを読むか。
「続いて個性についてですが、この個性というのはスキルと思っていただければわかりやすいと思います。佐倉悟様の個性は数の反転というものです。プラスとマイナスを3度だけ変えることが出来るというものです。上手く使うとかなり強力な個性になりますのでぜひご利用くださいませ。」
「数の反転なんてよく分からないな。疑似マネーを奪い合う中で発動するタイミングが難しい。強力になるなんて思わないが。どうせすぐ負けるし関係ないんだけど」
だがその手紙の最後の文章で事の重大さに気付いた。
「このゲームに参加していただく方全てが対象になるのですが負けた方々には我々政府が把握しているあなた方の秘密を世にばらします。それはあなたが一番守りたいものとなってます」
「守りたいもの?あいにく俺が守りたいものなんて何もない。」
でもこの手紙を読んだものが必死でゲームに参加させるためというのはよく分かった。
18歳から30歳は強制参加というものならば、かなりの大人数が対象である。その中から上位2名しか選ばれない。そしてこのゲームにおいて大切なことは相性というところだ。海に属しているため歳とってそうな人を狙うのがベストだが、それは相手も理解している。各々個性を持っているわけでどんな個性なのか分からない。勝つためには暴力を振るってくるやつもいるに違いない。そういったことも含めて勝つにはチームを組むのが大事になってくるのだがチームを組めそうなやつは俺の周りにはいない。
いろいろと考えていると俺の携帯に一通のメッセージが届いた。