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第14話 きっかけ2

今回もよろしくお願いします。

上手く文章が書けずに苦戦しています。

 机を挟み私の前に座ってご飯を食べているのは幼馴染の吉見。


 吉見とは昔からの付き合いで、人見知りな私でも気軽に話せる数少ない友達。それ故にきつく当たってしまう時もある。

 

 今日は吉見に鞄泥棒の濡れ衣を着せてしまったお詫びに吉見と美伊那の3人でファミレスに来ている。

 

美伊那は吉見が泥棒だと疑われていた時も、吉見はやってないと言い張っていた。だから美伊那が吉見に謝る理由なんて無い。


 私だけでよかったのに……。


 べ、別に吉見と2人きりになりたかったとかそう言うわけじゃ無いんだから。


 今日は吉見にご馳走をすると言ったのだけれど吉見は案の定、遠慮して明らかにご飯の量が少ない。


 それを見かねた私は吉見に声を掛ける。


「吉見も何かデザート頼めば良いじゃない。もうお腹いっぱい?」


「そうだな。流石に今から2人が食べているようなパフェを食べるのはきつそうだ」


 ……まあそう言うわよね。吉見は明らかに遠慮している。


 その姿をみて私は中学生時代の出来事を思い出した。




 その日の朝、通学ために家を出ると太陽の日差しが眩しくて目を開けられないほどの晴天だった。


その晴天は昼を過ぎるとだんだん雲の影に隠れ、いつの間にか雨が降り出していた。


 もうすぐ授業も終わり帰宅をするだけの状況で突然の大雨。


 傘を忘れてしまった私はどうしようもなく教室の窓から外の様子を眺め雨が止むのを待っていた。


 すると、そこに吉見がやってきて私に告げる。


「この傘使っていいぞ。俺もう一本あるから」


「あ、ありがとう」


 家も近いのだからたまには一緒に帰ればいいのに。

傘を貸してくれた事に対する感謝よりもそんな気持ちを強く持っていた。


 その気持ちを言葉に出しそうになり、焦って喉の寸前で止めた。


 その後、私は進路の話で先生に急に呼び止められ30分程度話してから帰路に着く。


 相変わらず止まない雨。傘があると言ってもこれだけの大雨なら全く濡れずに帰宅出来るとは思えない。


 雨の中の帰宅を憂鬱に思いながらも、吉見が傘を貸してくれなかったらと考えると気分は晴れる。


 晴れた気分の中、雨の音でかき消されるのをいい事に鼻歌を歌う。憂鬱な気分を払拭しようとしていた。


 家に到着する直前、遠くに大雨の中を鞄を傘がわりにして走る人の姿が見えた。


 私は視力が悪いため、それが誰かまでは判断がつかなかった。


 雨に濡れた制服をハンガーにかけていると母親が帰ってきた。


「すごい雨ねぇ。そう言えばさっきそこで祐くんに会ってね。こんな大雨の中を鞄を頭の上に乗っけて走ってたのよ」


「えっ!?吉見が?傘持ってなかったの?」


「持ってなかったみたいよ。持ってたら使ってるでしょうしね」


 吉見は傘持ってなかったの?持ってるって言ってたじゃない……。




 ありがちと言えばありがちな出来事なのだけれど、吉見を意識しだしたのは恐らくこの出来事からだ。


 それ以降は小学生時代はただの友達としか思っていなかった吉見の事がやたらと気になった。

吉見の行動を観察しているとその優しさに気づく場面が多かった。


 それなのに、最近は何故か以前のような優しさを感じられる場面が少なくなった。


 話していても友達という感じではなく何かもっと余所余所しい雰囲気になっている気がする。


 そのせいで、吉見が私の鞄を持っている場面を目にした時は思わず疑ってしまった。


 安藤先輩は私の目にはすごくいい人に写っていた。学校のために動いていたし掃除も自分でしていた。


 でも人の鞄を盗んだような人がそんなことをするとは流石に考えづらい。

誰が生徒会室の掃除をしていたのかしら……。


 いつまでも今回の出来事を引っ張るわけにも行かないし、今日で気持ちを切り替えて学校生活を楽しむ事にしよう。


多くの作品を読み文章の書き方をもっと勉強します。もっとスラスラと掛けるように!

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