森へ
東の空から日が昇ると窓に強い日差しが照りつけていた。
あまりに眩しさに、エレンは目を覚ました。
小屋の中は街で収集したアイテムで散らかっている。
窓の外を眺めてると緑に生い茂った草原が広がっている。所々に木々が立ち並び、ゆらゆらと揺れたりしている。
ウォーカー達の唸り声も聞こえてこないし、
窓の庇がカタカタと音を鳴らし、外は風が強いなんだと思った。
朝食を終えて、身支度を済まてドアを開けると風が小屋の中へ強く吹き込んでくる。
辺りを見渡すとスラミンが周囲を転がっている。
どうしたんだ?と聞くと準備運動してるだけだと答える。
丘の下をそっと覗き込むと奴らは居なかった。どうやら自分たちの巣へ帰っていったのだろう。
鶏に盾が破壊されてしまったので、破壊された防具屋によって軽めの丈夫な盾を手に入れて、行方知れずのゴルゴンを探しに森の中へ入っていった。
深い木々で覆われた森だが、街の住人によって道は開拓されてたので歩くにはさほど苦ではなかった。
「ねぇ、この大きな足跡を見て、これってゴルゴンのだよね?」スラミンが足跡の前で跳ねる。
「あぁ、そうだな。とりあえず足跡を辿っていくしかなさそうだな」エレンはゴルゴンの足跡を辿って歩くことにした。
ひたすら真っ直ぐ歩くと2つの矢印型の標識が目に入った。
「左・ゲスターム洞窟」「右・ヴィル湖」
ーー洞窟に湖か。
ゴルゴンの足跡は湖へ向かって連なっていた。
足跡を辿って歩いてると、正面の木々の隙間から湖が見えてきた。
「よし、もうすぐ辿りつくぞ」
エレンは湖畔に向けて駆け出した。