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魔王の血を継ぐ者達  作者: ジュニア
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魔王の力

ラスティーの右腕には魔王の力が宿っている。その力があると気づいたのがモンスター達との修行している時だった。力を解放すると身体中が熱くなり続けて、やがて意識が遠のいていく。あまり解放したくない力であった。


その力を開放しようとした時、鶏の翼から無数のトゲが放たれる。


エレン!とスラミンがラスティーの前に立ち、放たれたトゲを吸収し、体内から煙玉を取り出して地面に放り投げた。


煙玉は瞬時にモクモクと周囲を灰色に染めた。視界を遮られた鶏は大空へ上昇し、周囲を見渡し警戒していると煙の中から漆黒に覆われた巨大な禍々しい魔王の手が自身に目掛けて迫ってくる。


エレンは肥大化した長い腕を伸ばし、上空で羽ばたいている鶏を瞬時に掴み一握りでにぎりつぶす。


その握りこぶしから赤黒い血が滴り落ちていく。


やがて黒い腕は下へ降りて灰色に覆われた煙へ姿を消す。


煙が薄れていくると片目を閉じたエリックが右腕を掲げて姿を表す。


全身汗だくで息たえたえだった。


「危なかったね、鶏だったけど何か普通じゃなかった」


ラスティーは掌を広げると、そこには赤い結晶だけが残っていた。


それは何だか直ぐに分かった。


「そうだね、でも重要な手がかりを手に入れたよ」スラミンが、え?っと言うと、エリックは手の平には赤い玉が見つかった。


これって、、とスラミンはエレンの手のひらを覗き込むと、


「これは太古の異生物のかけらだ」


「それって、この世界が誕生する以前に生息されていたと言われる生き物の事だよね?」


「あぁ、巨大隕石が落下して全て滅びたと言い伝えがあるが、、、」


「でも、何で鶏が?」


「さあな、人間たちがウォーカーになったのと何か関係があるかもしれない」


「とりあえず僕がそれを分析しようか?」


「いや、何だか嫌な予感がするからやめとく」


「そう、エレンが言うなら仕方がない」


辺りはだいぶ暗くなってきた。ゴルゴンが未だに戻って来ないので心配になってきた。急いで丘の上にある小屋まで移動することにした。


スラミンは球体状に変化し、エレンの後に付いていった。

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