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かれ

 試合結果や練習など情報の全てはフェンス奥の深淵、忘却のボイドへと飲まれた。世の中にはただ憶測、建前では語ることすら許されぬほどで。

 管理運営はA・Iに一任され審判さえも。選手も同じく、一試合ごと記憶は消去されて成績さえも知らぬままで。反映すべき報酬の対象さえ解らず、チーム対チーム、他は誰もいない球場でただ野球のプレイ、一試合そのものに没頭するだけで。

 かれ。

 二十五分のイメージで得られる情報は厖大な歴史の一瞬に過ぎない。カオスに錯綜した映像体験に秩序など見出せなくて。

 かれはその一閃一閃を丹念に読み解き集積し、ついに編纂してボール大の球体として一般に販売した。それは一編の物語、以下はその記述にならう。


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