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腐る
かつての私についてが暫くの中心になると思います。
どうにも私の体にはあの空気は合っていなかったらしい。
昨年の連休の後、私は腐ってしまったのだ。
体は鉛のように重く口を開くことさえ拒まれるほどに筋は通っておらず、心はどんどんよりと、まるで固く塞がれた貝のようで、そして私の取り柄だった好奇心は、かつて私の中で一等星として輝きを放っていたにも関わらず、まるで見るかげもないような荒んだ光景となっていた――
その時の私はどんな表情だったのだろうか、他者の目にはどう写っていたのだろうか。一向に眠れず、心と体が分離して拒絶反応を起こしながら朝日を待っていた。
そんな夜があけた時だった。