秋 そして冬
秋になった。
文化祭、体育祭、行事は一つ一つ終わりを迎え、"脱出"までの時は着実に近づいていった。
他の同胞達にとっては短かったかもしれないが、私にとっては長い長い季節だった。
同じような毎日が――朝は体調が崩れ吐き出し、昼は私の頭には処理できない話を聞き、夜は翌日のことを考えて憂鬱になる――そんな日々が続いていったのだ。
日中で辛かった原因は全て一つに集約される。集中力の圧倒的欠如である。日本語が読めない。(当然英語も読めないのだが)これは余りにも苦痛であり、どうして読めないんだ、と何度も悩まされた。一行読むだけで私の息はあがってしまい、次のセンテンスに入ると自然と前のセンテンスは消えていった。勿論その"一行を読む"という動作でさえ、文字から"音"が伝わってくるだけであり、言葉の意味は私の脳は一切受け付けなかった。それはとてもとても不思議な感覚で、透明な色や、聞こえない音、体をすり抜ける風が私の中を通過していくような感じで――
冬には好きなゲームを購入した。春の頃は全く興味がなく――自分の好きなものにすら興味がなかったのだ。これも不思議で、何に対しても身が入らなかったのだ――購入するつもりはなかったのだが、少しやってみたくなったのだ。
私はそんな私の行動を見て、少しは元気になれたのかもしれない。と、感じた。
新年を迎える頃には文章が少しなら読めるようになった。今の瓶に入る日々がもうすぐで終わるという事実が少しずつ私の中に浸透してきた。
新しい瓶選びの日が、今の瓶からの卒業が近づいてきたのだ。
昨日は投稿出来なくて申し訳ありませんでした。
もうそろそろこの連載も終了します。どうぞ最後までお付き合い願います。




