塗りつぶせ
想ったことをそのままに文章にかえていきます。
どうかよろしくお願いします。
雨の中タクシーは私達を乗せて走っていた。私はバス停から歩く人をよそに、入学式に間に合うのか心配していた。そんなことをしているうちに大講堂の目の前でタクシーは止まった。まるで昔見たドラマのご令嬢のような待遇に少しドキドキ。あぁ、今日から私はここの学生なのだと、決してかつてのあの高校生ではないのだと実感した。
そう。あの呪縛から逃れられるのだと。
入学式は予定より遅れて始まった。なんでもバスが渋滞に巻き込まれているそうで、私達ギリギリ組には嬉しい誤算だった。
入学式と言っても事前に内容は知っていたから特に驚くことはなく、いたって普通に過ぎていった。高校の時のように代表で話すこともないのでゆったりとした時間を味わう事となった。
その後学部ごとに別れて想像よりはるかに簡単なテストを終えて初日は終了した。
かつての私の一日から脱出する日々は始まったのである。
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