この学院は濃ゆすぎる
我らが母校、いやまだ卒業してないけど母校っていうのかな。
……ま、いいや。
学校の名前は聖☆リリィベル学院高等学校。
中々に羞恥心に突き刺さってくる名前だけど、大真面目にその名前を看板に掲げている。
一度でいいから経営者になんでそんなけったいな名前にしたのか聞いてみたいもんである。わざわざ聞きに行くほどの労力かけてまで知りたいとは思わんがな。
しかしこの学校はそんな痛い名前も全力で納得できてしまいそうな、高級感溢れる金と権力と由緒の揃った血統書付きのお坊ちゃんお嬢ちゃんが通う学校である。
ちなみに幼稚舎から大学までの一貫校。
これで就職先までついてくればまさに揺り籠から棺桶までというやつである。……あ、教職取って採用されれば就職先までお世話してもらったことになるのか? おお、人生全てでご厄介になろうと思えばなれるのか……。
私はそんな学校に通う、女子高生である。
名前は田中 明恵。アキちゃんって呼んでくれたまえ。
校名にそぐわない名前だって?
うるさいな、名誉棄損で報復しちゃうぞ?
私は庶民なんだ。ドがつく庶民なんだ。
昭和の香りが漂う名前でも良いじゃないか。お嬢様じゃないんだから。
私が学校に似合っていない自覚はある。他人に言われる筋合いはないけど。
……学校内の調度品やら校風やら雰囲気やらがやたらエレガントでハイソな感じで、名前どころか私の存在そのものがそぐわないが気にしたら負けだ。ちゃんと入試に受かって入学したんだ。誰にも文句は言わせない。
通っていて、たまにストレスがずどんとクるけども。
なんか高級熱帯魚のお高い水槽に、一匹だけ混じっちまったイワシが私です、みたいな気持ちになるけども。
え? ストレス喰らってるのに、なんでその学校に通っているのかって?
奨学金制度が滅茶苦茶好条件だったからだよ。
ついでに言うと学力推薦だ。
色々と免除してもらっている。
お金持ち学校だけあってかなり太っ腹で、こんな美味しい進学先を逃がせるはずもないでしょう?
中等部まではほぼ完璧にお金を余らせて唸らせているようなお家のお子さんばかりだけど、高等部からは私みたいな庶民の入学者が増えるらしい。枠は少ないけど。当然の如く、皆さん学校側が提示した旨味に釣られての御入学です。ありがとうございました。
学校関係者がぽろっと言ったことだけど、幼稚園から仲良しこよしのエスカレーター状態でお育ちになった、毛色もよろしい良家の子息令嬢様がたは、それはもうおっとりと……環境の変化が少ないせいか、それはそれはもう、おっっっっっとりとお育ちになるらしい。
関わる大人の皆さま方が、こいつらこんなんで、社会の荒波に放流して大丈夫なんだろうかと心配になるくらいに。
荒波にもまれて生きていけるか、不安になるらしいよ。うん。
だから徐々に変化を加えて、刺激を与えて、少しでもおっとりを矯正しようと諸先生方も頭を悩ませ捻らせていらっしゃるらしい。苦肉の策に、試行錯誤。先生って大変だね。
そしてそんな先生方の試行錯誤の一環として、私達のような外部からの入学生は恩恵に授かっているらしい。やったね、おっとり万歳!
そうです、私達はおっとりした内部進学生たちをよりしぶとく逞しく社会に適応できるよう、進化を促す外部刺激としての役割を期待されて入学している訳です。
庶民の外部生を受け入れ開始するにあたっては、血統書付きのお坊ちゃまお嬢様がたに悪影響をもたらすんじゃないかと心配する声もあったらしいけど。
そんなことは言ってられないくらい、子供たちのおっとりが洒落にならなくなってきたらしい。
悪影響もやむなしと、苦渋の決断で私のような庶民の受入が開始された。
もちろん、入試の段階で入念な面接審査を経て入学許可を与える相手は選別されたけど。
私はそんな狭き門を先生方に認められて、こうして入学した訳である。
イエーイ、私っては優秀!
そして先生方が本気で心配しただけあって、在校生のおっとりはマジだった。
いやいや、もう、本当になにこの和やかさ。
入学前は「この庶民が!」って漫画のお嬢様みたいな同級生に虐げられたりするのかなってワクワk……不安になったりもしたけれど。
この学校に、イジメは存在しなかった。
本当に心の満たされたお金持ちってのは虐めとかしないんだよ。そもそも虐めるっていう発想に及ばないんだってことがよくわかった。だって他者を貶めて優越感に浸ったりする必要がないもんな、元々満たされてるんだから! 満たされた状態がデフォルトだから! 富める者の余裕凄いよ! 本人たちに自覚なんてないけど、寛容って言葉の意味をまざまざと実感したね!
こうイメージしてもらえれば、おわかりいただけるだろうか。
この学校には没落前の小公女セーラしか存在しない。
挫折を経験していない、小公女セーラだけの学校……わあ、平和なのも納得だ☆
なお、この『学校』の範囲には教職員まで含まれる。
さすがに大人全員がセーラだとは言わないが、セーラの皮を被って違和感がない程度には皆さまお人ができていらっしゃる。ミンチン院長は存在しなかった。……しかし自分で言ってなんだが、小公女セーラの皮ってなんだ、皮って。グロいな、おい。
生徒の中に家庭環境の歪みとかが影響して捻くれたお子さんも時に突然変異の如く出現するらしいが、それでも周囲は小公女セーラに包囲されている! 半端なラビニアもどきでは抗うことすら無意味である。
皆様の親切と温かな真心に真綿で包まれるように優しくやさしーく包まれて、気が付けばお友達の尊さや大事さに開眼して更正、新たなセーラへと進化を遂げる。しかも更正したセーラは人生のままならなさの一端を垣間見ているので、没落後のセーラに近い慈母のごとき真人間へと成長していたりする。
その話を聞いた時、私は思った。
昔話に出てくる、フェアリーサークルみたいだなって。
……妖精の踊りの輪に引きずり込まれたが最後、抜け出せなくなって永遠に妖精と共に陽気に楽しく踊り狂い続ける羽目になるんだ。強制的にお仲間にされて抜け出せなくなっちゃうんだ。恐ろしいな……。
優しさと善意で形成された、本当に現代っ子なのか疑わしくなってくる同級生たち。
みんな警戒心うっすいよ、ゼロだよ。
お前たちは人間の存在しない未発見の島の、外敵を知らずに地上の楽園を謳歌してきた鳥さんか何かですかってくらいに。って、ドードー鳥かよ。滅ぶぞ。
って、洒落にならないね。
滅んだ生き物に例えちゃったのも洒落にならないけど、こいつらまさに社会に出て滅ばないか心配されてる真っ最中だったよ。おう、マジでドードー鳥だ。
こっちの心が痛くなるくらい、ドードー鳥は純真で親切だった。
他人の悪意、害意に晒されたことのない純粋培養……悪感情向けられたこと、少ないんだろうなぁて一日で悟ったわ。心が清らかすぎて、なんか聖人を前にした薄汚れた犯罪者の気分を味わったわ。浄化されるかと思った。
対峙しただけじゃ浄化されないくらい、私の心も黒かったみたいだけどね!
汚れてるとはいわない。黒かっただけよ、うん。
しかし先生方がこの子らの心配をするのもわかるな。
同じ教室で過ごしてみて、しみじみと思う。
この子らをこのまま社会の荒波に放流するとかヤバいだろ、と……駄目だ、騙される未来しか浮かばない。
他のクラスに配属された庶民仲間の皆さんも同じことを痛感したらしい。
気が付けば私達は、同じクラスのお嬢様やお坊ちゃんにせっせと色々な知識伝授に勤めるようになっていた。いや、私達もまだ子供だし、わからないことは多いけどね? でもわからないならわからないで、わかる範囲のことをせっせと教えたり話したりしたわけですよ。オレオレ詐欺についてとか。ネズミ講とか。美人局とか。テストで困ったときに役立つ美味しいカレーの作り方とか。
クラスの皆様は「怖いわ……」と怯えたりもしたけれど、おおむね皆様、私達に尊敬の目を注いでくださいまして。
「凄いわ、田中さんって博識なのね!」
……だって、さ。
めっちゃ目ぇキラキラしてたよ。
ああ、良心が痛い。
そしてそんなこんなで、入学してから一年が経過した。
学力、素行共に問題など無く、私は2年生に進級することができた。
一年間をこの異次元にあるんじゃないかと疑わしくなってくる学校で過ごし、戸惑うばかりのセレブな空気にもうっかり慣れた。慣れてしまった。後戻りは可能だろうか。
先にも力説したが、周りは皆さん良い人ばかりなので……本当に善良な人ばっかりなので、庶民も金持ちも関係なくお友達もたくさんできた。
親友って呼べるような人もいる。
その名は虹胡蝶 星蘭様だ。
乗馬部のエースで、きりっとした凛々しい長身美女でー。
……金髪巻き毛にキラキラ輝く青い目の、すっぴんでもびっしり睫毛がゴージャスなお姉様(※同級生)である。
ちなみに星に蘭と書いてセーラとお読みするらしい。
虹胡蝶って苗字もそれお役所的にありなのかと大分動揺を誘われるが、星蘭ってお名前も大概である。
これ世間一般で言うところのキラキラネームってヤツではなかろうか。
しかし、私は星蘭様と出会って知った。
存在そのものがキラキラしている生物の場合、決してキラキラネームとは言わないのだということを。
凡人につけられたならば、キラキラネーム。
しかし存在が濃くて眩い格上の存在であれば、ただ単に名が体を表しているだけである。
誰も某歌劇団の団員様の芸名に違和感なんて持たないだろう? そういうことである。
むしろ的確過ぎるぴったりの名づけに、親御さんのネーミングセンスを讃えたくなるばっかりだ。
一度あの人物に星蘭という字を当ててしまうと、他に相応しい名前はオスk……某フランス革命漫画の男装美人様のお名前しか存在しないとさえ思えてくる。
本人は気さくな人柄で、名前は呼び捨てにして良いと言ってくれる。
だが彼女を目の前にすると、存在感が圧倒的過ぎて様をつけないと恐れ多い気がするんだ。それに彼女の信奉者の目も気になるしね……!
「片方が相手を様付けする関係を、本当に親友と呼んでも良いのかい……?」
星蘭様に懐疑的な眼差しを向けられたが、ここだけは譲れない。
大丈夫だ。ええ、ええ、私は様付けで呼ぶが、私達は確かに親友だとも。
ちなみに星蘭様は私のことを「アキ」と呼んでいる。
両者の関係は良好といえるだろう。
そんな星蘭様が、2年生に進級して間もないある日、突如私に相談事を持ち込んできた。
「なあ、アキ。少し相談に乗ってほしいんだけど」
「何を? まあ、とりあえず話してくれたまえ。星蘭様からのご相談なら嫌がらないとも」
「それは助かる。実は今年、私の従弟が高等部に進学してね。その彼について相談したいんだが」
「従弟? ん? 男? おおう? 星蘭様から男について相談されるなんて初めてじゃ?」
「よしてくれ。男だけど弟のようにしか思っていないよ。そういう相談じゃないんだ」
星蘭様の従弟、つまりは親族である。お身内である。
彼女の濃い存在にも慣れてきたが、どうやら今年の入学で似たようなのが1人増えたらしい。
本当にこの学校濃いなぁ……この時、私の脳裏に浮かんでいたのは、星蘭様の親戚という印象だけで形成された想像で。
ぶっちゃけると巻き毛のビシバシ睫毛が麗しい美形様が増えたのか、と考えていた。
だがしかし、そんな私の予想は外れることとなる。
彼女の従弟は率直に申し上げて……系統が、違った。
「アキ、物知りな君の知恵を借りたいんだ」
「え、なに星蘭様、その深刻なお顔。なに? 怖いんだけど? 従弟、不治の病とか言いださない? 医療関係は相談に乗れないからね?」
漫画だったら目が真っ白になって顔に影が差し、背景に稲光でも背負ってそうな雰囲気で。
あまりの迫力に、私は思わず及び腰。
医療関係ではない、と前置きをいただいた上で、星蘭様は私を1年生の教室へと連れ出した。
まずは現物を見ていただきたい、とのことらしい。現物て。
そうして、私が目にした星蘭様の従弟君は。
……あまりに存在が濃すぎて、一目でわかったよ。
見てほしいっていうくらいだもんね。
そりゃ見りゃわかる程に濃いって意味だったのかと私は悟った。
ああ、うん、これは誰かに相談してもおかしくないわ……深く納得してしまう。
だって視界の中に、相談内容になりそうな明らかに問題のある恰好の男子生徒が1人。
そいつは現代日本の学校で、直衣に烏帽子を着用していた。
え? 日常的にその恰好なの?
色々疑問はあるが、とりあえず思った。
おい制服どうした。入学前に誂えたんじゃないのか。
生徒手帳読めよ、校則違反だろ。生徒指導の先生、出番です。
戦慄を覚えながら物陰に隠れて観察する私に、悩まし気なお顔で星蘭様が告げる。
「彼の名は桜樹院 春晶。間違いなく高校に入学したはずなのに、登校初日から服装違反で確実に諸先生方に睨まれているであろう、私の従弟だ」
「はるあきら君かー、苗字も凄いけど下のお名前も雅なお名前っすねー、って平安貴族か!」
「本人は陰陽師だと言い張っている」
「は? え、何故」
「私も意味が分からないんだが、現代に蘇った陰陽師だと……1年半ほど前から、かな。いきなりそんなことを言いだしたんだ。付け加えておくと、彼の家は陰陽師の家系だとかそんな訳はなく、お宮や寺といった宗教系の家柄ともここ五世代くらいは関係がない」
「……春晶君、いきなり片目を押さえて「封印が……!」とか、片腕押さえて「疼く……!」とか芝居がかった口調で口走ったりとかしてない?」
「………………記憶を辿ってみれば、近いような違うようなことは口走っていた気がしなくもないな? 庭の片隅で、木陰のトカゲに向かって意味ありげな謎の声掛けを行っていたり、「わがつかいまが……」とかなんとか。ああ、あと、何のセリフかはわからないけれど、腕にマジックで書いた模様を満足げに撫でまわしながら「闇より出でて、闇に去れ……!」云々と誰もいない空間に向かって唱えていたことが」
「OH……きっと、誰にも見られてないと思ってたんだね。意外と周囲って見てるものなのにね」
星蘭様のお言葉を聞いて、私はほぼ確信していた。
あ、これ中二病だ。と。
ある意味、不治の病の相談だった。
しかしそうか、もう高校1年生なのにな……2年近く引きずってるんだね。
そして学校にあんな格好で来ちゃうくらい、どっぷりはまり込んだガチ勢なんだね。
公的な場所に、そんなに大胆に黒歴史を晒しちゃうんだね。
きっと5年くらいしたら羞恥に転げまわる羽目になると思うよ、うん。
とりあえず、写メっといた。
後で煽てて褒め称えておけば、きっと肖像権の許可くれるものと信じている。
ああいう手合いは、とにかく肯定されることに弱いからな。写真くらい許してくれるだろう。
「それで星蘭様、相談事ってのはあのなんちゃって陰陽師君のことで良いんだよね?」
「ああ。本人の強い希望にある程度の言動には目をつむっていたが、流石に学校であの格好は駄目だろう? 毎朝、家の者も止めているらしいんだが強行しているようでね。先輩でもあり、親族でもある私からも注意なり矯正なりしたいところなんだが……ここ数年でぐっと扱い辛さが増してしまってね。どうしたものかと」
「そうですかー……こりゃまた厄介で難しいご相談を持ち込まれたものですなー」
つまり中二病を治せと。
時間が解決してくれるさ、以外の解答を私は持ち得ないんだけど。
いや、治すに至らなくとも、学校で痛い振る舞いに出ないよう、丸め込めと?
……あ、そこまでは言ってない?
とりあえず現段階としては、服装規定に反しなくなれば良い?
………………OK、つまり制服着せりゃ良いんだな?
だけど簡単なようで、現代高校生にとっては当然の筈のそれが難しい……と。
ぶっちゃけ即座に良案なんぞ出ないんだけど、さあどうしよう?
「とりあえず、もうちょっと情報集めたいね。周囲が今の彼をどう思ってるか、とか。客観的なご意見から、身内の意見まで幅広く。脅h……説得に使える材料は多いに越したことないしね」
「うん? だったら氷室を連れてこよう」
「氷室。それって隣のクラスの桜樹院 氷室のこと? ……あ、桜樹院って」
なんかそれ、さっき聞いた苗字だなぁ、なーんて。
思っていたら、神妙な顔で星蘭様がこくりと頷いた。
「ああ、その氷室だ。何しろ奴は私の従兄にして、あの自称陰陽師の実の兄だからな」
「へーぇ、なるほどー……?」
なんてこった。また濃い人物が増えるのか。
桜樹院 氷室。それは、我が学年でも特に有名な所謂『学校の王子様』的男子生徒だ。
指折りの名家のお坊ちゃんであり、顔も成績も優秀という一段階上の別次元に存在するイキモノである。私はヤツとの初対面時、「二次元の世界の住民ですか」と思わず聞いてしまった経験がある。
本人はあまり人付き合いに興味がないのか、無関心なのか。
大概、クラスでポツンと淡々と一人で過ごしている姿をよく目にするが。
そんな客観的に見て「ボッチ」と表現されても致し方のない現状で、人々に「ボッチ」ではなく「孤高」と称されるのはやはり顔が良いせいだろう。イケメン無罪ってやつだね。
しかし、あの王子が陰陽師の実兄とな。
私は思った。
従姉の星蘭様が奔走する前に、実の兄である王子が矯正のために奔走すべきなのではないだろうかと。
登場人物
・主人公 田中明恵
16歳の普通の女子高生☆ 一般市民つまりはツッコミ。
・学園の貴公子 虹胡蝶星蘭
乗馬部の部長にしてエース。女性だが女子生徒からの人気が凄い。
金髪の巻き毛で睫毛がビシバシ、そして目がキラキラしている。
主人公の親友。
・学園の王子様 桜樹院氷室
16歳。同級生。
日本人なのに金髪碧眼、正統派の美少年。
友達いなくて孤高の人と思われているが、単に人見知りなだけだったりする。
・学園の王様
俺様系傲慢生徒会長。割と仕事は真面目。
外見派手で言動も派手だが親友である愛犬小三郎(豆柴)が日々の支え。
・学園の皇帝
どの分野でも天才的才能を示す完璧超人。冷酷との噂。
・中二病患者 桜樹院春晶
拗らせちゃったガチの中二病。
本人曰く陰陽師とのことだが、特にそういった家系とは縁もゆかりもない。
使い魔と称して黒子(※自宅の使用人)やドローン(※使用人が操作)を召喚(※携帯)する。




