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小林晴幸のネタ放流場  作者: 小林晴幸
ネタの放流場
41/55

雑談から発生ネタ(恋愛物?????)

 先日、知り合いとの雑談からこんなネタが発生しました。

 なんでも正統派で真っ当な恋愛小説を書いてみたい、とのことだったので、その場で即興で「正統派」で「真っ当」な恋愛小説とはなんぞ、と……。

 その前提でネタを出してみたのですが、小林は重篤なコメディの呪いがかかっておりまして。 

 雑談の相手が割と良いリアクションをくれるものだから、調子に乗ったという面もあります。

 ええ、正統派で真っ当? しかも恋愛ネタ?

 知り合いには「これで書くのは無理!」と言われる出来栄えになったので、ここに投下しておきます。



パターン1

登場人物

 ・主人公

  16歳の普通の女子高生☆

 ・学園の王子様

  品行方正、性格も良ければ運動も勉強も出来る好青年。正義感が強い。

  純日本人の筈だが、なんの遺伝子異常が起きたのか金髪碧眼。

 ・学園の騎士様

 ・幼馴染のおにーちゃん(ヤ●ザ)

  最初は38歳にしようとしたら知り合いに止められ、28歳に。

物語の始まり

 ある日、学校帰りに7人くらいのヤンキーに囲まれる主人公。

 壁際に追い詰められ、絶体絶命のピンチ!

 そこに颯爽と現れたのは、学園の王子様と呼ばれる男の子。彼はヤンキーどもと主人公の間に割って入り、「やめるんだ君達! 女性をこんな人数で囲むなんて恥ずかしくないのか!」と叫んで主人公を庇う。

 だが平成生まれのゆとり世代ヤンキーたちは怯まない!

「おいおい、聞いたかよ? 俺達にヒトとして恥ずかしくないのかってさぁ。言ってくれるじゃん」

「なんだよぉ、カッコつけちゃってさぁ。女庇ってヒーロー気取りってやつ?」

「俺、こいつ知ってるわ。〇×高の王子様って呼ばれてる奴だろ」

「王子様www王子様(笑)だってよwwwウケるwwwww」

「おいおいお前王子様(笑)なんだろぉー? なに? 俺ら悪者?」

「へえ、だったら正義のミカタらしく俺らの事倒してみろよおー、ほらどうなんだよ王子様(笑)よー」

 そしてヤンキー7人にかごめかごめされる王子様(笑)

「や、やめるんだ君達!」

 腹を庇う為に蹲り、頭を両腕で庇う王子様(笑)にヤンキーたちのヤクザキックがコンポをきめる!


 そしてそこに颯爽と駆けつけたのは、主人公の幼馴染のおにーちゃん(ヤ●ザ)!


「おうおうてめぇら! ヒトの身内に手ぇだそうたぁどういう料簡だごるぁ! 覚悟はできてんだろうなぁ」

「や、やべぇ! マジもんの『本物』が来やがった!」

「げっ俺アイツ知ってる! 10年前まで『(なんか格好よさげな暴走族名)』の(ヘッド)張ってた、伝説の……!」

「俺らじゃ敵いっこねえ! 逃げるぞ!」

「ああ? 逃げられると思ってんのかよ」

 舎弟をたんと引き連れてやってきた、幼馴染のおにーちゃん(ヤ●ザ)! その追撃を受けて連行されるヤンキーども!

「おにいちゃん、怖かったぁ!」

 そしてお兄ちゃんにひしっと抱き着く主人公。


 ……と、ここまで設定を話したところで知り合いに止められました。

 王子様が完璧に負けてるじゃないですか! と。

 そこで次に考えたパターン2が此方↓


パターン2

登場人物

 ・主人公

  16歳の普通の女子高生☆

 ・学園の王子様

  品行方正、性格も良ければ運動も勉強も出来る好青年。正義感が強い。

  純日本人の筈だが、なんの遺伝子異常が起きたのか金髪碧眼。

 ・学園の騎士様

  学園最強の男と名高い、運動部の星。

  主人公と同じ道場(少林寺拳法系)に通う。いつか主人公から一本取りたい。

 ・お隣さんちの男の子(6歳)

  近隣一体を牛耳るヤ●ザの御曹司。家柄を周囲に怖がられ、友達が一人もいない。

  唯一の遊び相手である主人公に執着している。

 ・お隣さんちの男の子の教育係兼世話係

  お隣さんちの男の子に振り回されて困らされる主人公に度々フォローを入れてくれる。

  群衆に埋没しそうなフツメンだが、騙されてはいけない。こいつもヤ●ザだ。

おはなし

 ひょんなことから学園の王子様と近づいた主人公。

 だが彼女の恋路はうまくはいかない。

 何故ならお隣さん家の男の子が主人公に執着し、恋路を阻む壁となっていたから!

 主人公は邪魔されていることに気付いていないが、その権力やら財力やら自重しない障害を乗り越えて、学園の王子様は主人公との恋路を成就させることが出来るのか!?

 さりげなく漁夫の利を狙う、お隣さん家の男の子の教育係などもいる訳だけど!


 と、ここまでネタを出したところでまたしても知り合いに「無理だ」と言われたので、ネタはパターン3に移行しました。


パターン3

登場人物

 ・主人公

  16歳の普通の女子高生☆

 ・学園の王子様

  異世界出身。別の世界の王子様☆

 ・学園の騎士様

  地底人。恐竜から進化した別系統の人類。

 ・謎の留学生

  宇宙からやって来ました。地球人には見えない『設定』の銀色のアンテナが生えている。

  地球人には見えない筈のアンテナが見える主人公に興味を持つ。

 ・担任の先生

  未来人。時空管理局の人間。この時代の次元が盛大に歪んでいるらしいと調査に来た。



パターン4

登場人物

 ・主人公

  16歳の普通の女子高生☆ 一般市民つまりはツッコミ。

 ・学園の王子様

  16歳。同級生。

  日本人なのに金髪碧眼、正統派の美少年。

 ・学園の王様(キング)

  俺様系傲慢生徒会長。割と仕事は真面目。

 ・学園の皇帝

  どの分野でも天才的才能を示す完璧超人。冷酷との噂。

 ・学園のラージャ

  アラブ系留学生。油田をいくつも持っている。

  お国は一夫多妻で主人公に限らず気に入った女性には取敢えずプロポーズする。

  地元には既に2人の妻と1人の妾がいるらしい。

 ・学園の貴公子

  乗馬部の部長にしてエース。女性だが女子生徒からの人気が凄い。

  金髪の巻き毛で睫毛がビシバシ、そして目がキラキラしている。

  主人公の親友。

おはなし 

 新年度が近づく頃合いに、主人公は親友である学園の貴公子(女)に誘われてとある会合に足を運ぶ。

 そこにいたのは学園の王子様に王様に皇帝にラージャと、そうそうたる顔ぶれで。

 当然の様に全員がお金持ちで、主人公とは生きている世界が違う。色んな意味で。

 この場に不釣り合いではと気後れする主人公。

 だが会合の目的を聞いて、気が変わった。

 彼らの集まった目的は、ずばり……新年度、新たに出会う先生たちにどんな悪戯をするか!?というもので。

 お金持ち過ぎて一般常識の欠落した彼ら。そんな奴らの悪戯も財にあかせたとんでもないものになりつつあった。それを見かねて、貴公子(女)が一般常識枠として主人公を迎え入れたのだという。

 庶民の感覚を駆使して、彼らの悪戯を平和なレベルで完遂させることはできるのか!

「でーすーかーらー! トラップの材料は1人税込み540円までです!」

「馬鹿な! 500円では何も買えないじゃないか!」

「100均行ってくださいよ、100均! 割となんでも揃いますから!」

「ヒャッキン……!? それはもしや、伝説の!?」

「どこの伝説ですか、それ……」



パターン5

登場人物

 ・主人公

  12歳の小学生。

 ・登山部部長

  迷子になっていた主人公を助けたヒーロー。伝説の聖剣の持ち主。

 ・サボりのおにーさん

 ・黒い靄

物語の始まり

 お寺の跡継ぎだった伯父が謎の書置きを残して失踪。次男は都会でバリバリエリート街道を爆走中で忙しい、という経緯でお寺の三男坊に跡継ぎのお鉢が回ってきた。

 そんな経緯で、祖父の寺に引っ越してきた主人公。

 今まで寺の周りを探索したことも無く、初めての町を冒険してみたくなる。

 小学校に転校する前日、お寺の裏山を探検していて迷子になってしまった。

 家に帰りたくても道がわからず、もう辺りも暗い。怖くて泣き出した主人公の前に現れたのは、近所の高校の名前と『登山部』という文字の入ったジャージのお兄さん。

 登山部の部長だという彼は、崖登りの自主練を兼ねて山に来ていたのだという。そこで主人公の泣き声が聞こえて、探しに来たのだと。

 登山部部長のお陰で家に帰れた主人公は、すっかり登山部部長が好きになっていた。憧れた。

 そこで差し入れを持って登山部部長に会うために、近所の高校に日参する日々。

 だけど小学校と高校では、終業時間も違ってくる。

 ある日、早く高校に来てしまった主人公は、どきどきしながら授業中の高校を探索してみることに。

 人気のない場所でサボって昼寝中のおにーさん(実は猫又)と遭遇したり、学校の裏庭で地下に続く秘密の入り口を発見したり。

 ……封印されし学校の地下通路の奥で、謎の広間に辿り着いたり。

 …………謎の地下広間で、謎の祭壇を発見したり。

 ………………近付いたら謎の祭壇から、謎の黒い靄が噴き出してきたり。

 主人公は得体の知れない黒い靄に襲われそうになる。

「助けて、登山部のおにーさん!」

 そうして危機に陥った主人公と、黒い靄との間を隔てるように颯爽と駆けつけた登山部の部長。

 彼は神々しく白い光を放つ剣で黒い靄を切り裂きながら主人公に無事かと尋ねる。

 主人公が無事と見て取るや、後から後から噴き出してくる黒い靄をキッと睨み据え「まさかこれは……邪神の欠片がこんなところに封印されていたなんて!」と意味深なことを。


 ……と、ここまで喋ったところで知り合いに止められました。

 曰く、黒い靄が余計! とのことで。

 ですが小林は黒い靄が気に入りました。

 気に入って、黒い靄に「黒上ミッチェル」という名前まで付けてしまいました。

 黒い靄はこの後、主人公を復活の生贄にする為、小学生に擬態して小学校にまで転入してきます。

 登山部の部長が光る剣をいきなり振り回すのは設定に無理があるような気もしないではないですが、『登山部の部長』に『あきら君シリーズ』の『三倉 正』を当てはめればイケなくもない気がする今日この頃。

 

  


 

 

 

 

恋愛ものって難しいですね!

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