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小林晴幸のネタ放流場  作者: 小林晴幸
ネタの放流場
40/55

雑談から生まれたこんなネタ。

 安定していた王の治世、平和に見えた王国。

 だが、いくら安定し、いくら平和に見えたとしても終わりはいつかやって来る。

 長く玉座の主であった男が、臣下たちに告げた。


「――王国に危急の時が、存亡の危機が迫っておる。この暗雲を払う為、誰ぞ聖女召喚の儀を準備せよ!」


 王の眼差しは強い。

 長く国を統治してきた重みと、鋭さ。

 確固たる信念を芯に強さを得る物言いに、家臣たちは気圧された。

 平服し、忠誠を示し、王に従う他にどんな道があったというのか。

 王を諫めることすらできなかった。

 外はこんなにも晴れているというのに。

 空はあんなにも青いというのに。

 国には確かに暗雲が立ち込め始めていたのである。

 目には見えぬ暗雲が。


「陛下、何をなさったのです……!? 王国の危機は、50年前に聖女を召喚して乗り切ったではありませんか!」 

 

 ――王の高齢による、痴呆という暗雲が。

 王国は、先日王の生誕85周年記念祭を執り行ったばかりであった。

 

 唯一王に意見できる宰相と、王の世継ぎである王女(35歳)が儀式の間へと踏み入った時には既に遅かった。

 場は、丁度召喚の儀式が完了したところであった。

 部屋全体に、眩い光が満ちている。

 この世界にはない光、異質な光。

 ……異世界の、光が。


 儀式が完了し、少し時を置けば光も失せる。

 人々は取り戻した視力で、それ(・・)を発見した。

 聖女召喚の儀式で異世界より呼び出された………………聖女、を……?


 召喚魔法陣の真ん中には、極彩色で派手派手しく、見慣れぬ意匠の仮面をつけた何者かが立っていた。

 慣例に従って判断するのであれば、何者かは聖女の筈なのだが……?


 仮面をつけているだけでなく、全身をすっぽりとコートで覆っている。

 フードまで被ったその姿は、日本人であればテルテル坊主を髣髴としたことだろう。

 人々の注目のただなかで、聖女(?)は言った。


「ヤベェ」


 それが聖女(?)のこの世界における第一声であり……

 ……そして、後世の記録に残る、唯一の言葉でもあった。





   ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・



 つい先日、知り合いが「語彙力がない」と言い出しまして。

 そこから始まった雑談で、「日本語は語彙を尽くせば尽くす程丁寧な物言いに聞こえるが、単語や言い回しを減らすと大雑把に聞こえる」という話から「常にどんな状況でも「ヤベェ」しか言わない主人公ってどうよ?」というネタが発生しました。

 これはその時に爆誕した設定です。

 案の定、多くは小林が考えたものですが……


主人公

 ・年齢、性別、種族不明。

 ・どんな時でも「ヤベェ」しか言わない。

 用例1「ずっと前からあなたが好きでした!」→「ヤベェ」

 用例2「どうだ、我が配下に下るというのであれば世界の半分をくれてやろう!」→「ヤベェ」

 ・聖女を召喚しようとしたらコイツが来た。

 ・戦闘力(物理)高め。

 ・常にどこかの少数民族の工芸品的な仮面をかぶっている。

  (その日の気分で仮面(色)を変えている)

 ・常にコートを着ており、フードを被っている。

 ・手には軍手、足にはステテコ、そしてゴム長。


オウム

 ・主人公のサポート(?)キャラ、兼翻訳係、兼武器。

 ・種族は文字化け、職業がオウム。そして名前は不明。

 ・主人公の肩が定位置。

 ・ビジネス敬語で流暢にしゃべる。

 

旅の仲間

王様

 ・85歳。痴呆の初期症状アリ。

 ・宰相に「別にいなくても良い」と言われて旅の仲間に加わった。

  ちなみに国政は長女(王太子/35歳)が回している。

 ・聖女召喚を言い出したのはコイツ。

  無駄に高い行動力で言い出してから1日で召喚儀式を実行させた。

 ・常にプルプル震えている。


王孫

 ・9歳の少年。

 ・王様の介護をするために同行した。

 ・基本は素直で良い子。基本は。

 ・旅の仲間の中で一番好戦的で血の気が多い。

 ・王様の王冠を投げつけて来る。

 ・戦闘力も仲間で一番高い。


狂科学者

 ・年齢不詳、常に息が荒い。

  というかガスマスクかペストマスク着用希望(←ガスマスクになったらしい)。

  ちなみにペストマスクだったら頭部全体を覆うデザインが良いと思われます。

 ・人体実験が好き。

  繰り返し過ぎて手錠を嵌められている。

 ・大量に毒物や危険薬物を持ち歩いている。

 ・旅の一行の回復役。(謎のお薬で治療してくれる)

 ・旅の仲間きっての知恵者で皆のご意見番。頭脳労働担当。


おっさん

 ・35歳の何の変哲もない男。群衆に紛れてそのへんにいそう。

  普通過ぎる外見。だけどそこがむしろ怖い。

 ・本人曰く、「自分はまともだ」とのこと。

 ・聞かれていないのに「自分は変態じゃない」と否定する。

 ・5歳以下の幼女が視界に入るとガン見してしまう癖がある。


サラリーマン

 ・常識人枠、42歳。

  ただしあくまでも「地球の日本の常識」。

 ・主人公とは別口で召喚された。

 ・異世界なのに常に乱れの無いスーツ姿で七三眼鏡。

 ・日本でのサラリーマン像を貫いているので逆に異質。

 ・自己紹介の時は名刺を出してくる。

 ・モヤシで弱腰。だけど交渉には強そう。

  いつの間にか相手の譲歩を引きずり出している。


魔法使い

 ・27歳の女性。

 ・日焼けして肌が艶々テカテカ飴色をしている。

 ・体格は逆三角形。とっても筋肉質。

 ・魔法(筋肉)、魔力(筋力)。魔力(筋力)がとても強い。

 ・「ムキムキ、ときめき、ビルドアップ」という呪文で変身する。

  →全身の筋肉量が1.5倍になる。

  呪文を唱える時の表情や台詞の字体は「北●の拳」や「三国志」のイメージ。

  ポップさとは程遠い。

 ・とても緻密な魔法を使うが、使える魔法は身体強化と付与魔法オンリー。

  むしろ9割身体強化系。 

  物理攻撃の効かない敵には拳や武器に魔力や属性を纏わせて闘う(付与魔法?)。

 ・魔法の杖だと主張しているブツがどこからどう見てもトマホーク。



 …………こんな面子が旅をする。

 最初は旅の目的:不明(謎)ということになっていましたが、王様がボケて召喚させた主人公の聖女(?)を送還する為の旅、ということになりました。

 でも具体的な方法は不明です。


 小林はネタだしだけ。

 お話自体は雑談相手の知人が張り切って書くと言っていたの任せることにしました。

 どこかでネタの被っている話や似た感じの話を目にすることがあれば、多分それです。


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