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小林晴幸のネタ放流場  作者: 小林晴幸
ネタの放流場
38/55

魔法少女 まさお!

なんか通勤途中で、ですね?

ふっとこんな話を思いつきました。



 ――生戦歴194年

 一つの国が落ちた。

 だがそれも、この時代には珍しいことではない。


 神々は人間の在り方に、闘争本能に心を痛めていた。

 せっかく優れた種として地上に芽生えたというのに、人々はどれほど時が過ぎようと争いあうことを止めようとはしない。

 支配欲が強く、理解できない物は排除しようとする排他性は、些細な事で直ぐに大規模な諍いを生み出した。

 神々が何度諫めても、直接戦を止めるように命じても、人類は神々の言葉すら理由に争いを繰り返す。

 やがて人々の争いを言葉だけでは止められないことを悟り、主神アンダグリッパはあまねく全ての人類に同時に神託を下した。


 【 人間よ 争いあえ 】


 言葉と同時に、主神は地上に存在する全ての部族へと神器を遣わした。

 人間の眼球と同程度の大きさの玉である。

 特に何という力もない、ただ神器であるというだけの玉。

 だがこの神器が、人間達の争いを更に激化させる。


 神は宣った。

 これから丁度200年が経過した時、最も多くの神器を保有していた者を唯一絶対の地上の王とすることを。

 そして地上は王を頂点に、人類全てにとって統一された世界国家とすることを。

 

 人間達の争いは激化の一途を辿った。

 絶対数のわからぬ神器をより多く集めようと。

 それは、神々の予測した以上に。


 血で血を洗い、汚泥に亡骸を漉き込んでいくような戦いの時代だった。

 数々の部族が滅び、吸収と離脱を繰り返し、やがて人々の争いは部族と部族から国と国へと規模を拡大させ、より激しくなっていく。

 途切れることのない争いが100年も続く頃には、人々の中からは争いを疎んじる者達が現れるようになる。

 だが争いを続けようとする者達も必ず存在し、平和を渇望する者と争いを希求する者達の論争から新たな戦にも発展した。

 

 留まる事なき、争いの激化。

 これこそが主神アンダグリッパの狙いでもあった。

 齢五十への到達を待たずに死を迎える人間にとって、200年は長い。長すぎた。

 人間にとって永劫とも思える時間を戦い続けることで、人間が覚醒することを――争いの醜さを骨身に染みて学び、戦争を望む意識が変革されることを、主神は望んだのである。

 人間達の魂に戦への忌避を受け付けること。

 それが地上を戦禍で染め上げた神器争奪戦争の、隠された本当の意味であった。



 時代は生戦歴194年。

 ――主神が地上に神器を遣わしてから、194年。


 神の定めた期限は、もうすぐそこに迫っていた。


 だが……人類は、争うことをまだ止めようとはしない。




 森が炎に泣いていた。

 空が国の滅亡を惜しんで叫んでいた。

 平和を望む者達が、戦火から身を遠ざけようと寄り添い合った末に生まれた小国は、礎を築いた湖岸に残骸を撒き散らして湖へと沈んだ。まるでその身を焦がす炎を、湖の水で鎮めようと焦り駆られるように。

 小国の民は嘆いた。

 彼らを少しでも幸福に導こうと尽力し続けた王の死を。曝された亡骸の無残さを。

 小国の民は見た。

 彼らの国を蹂躙し、逃げ場を潰す為に火を放った侵略者達の非道な行いを。無慈悲に死を招く野蛮な姿を。

「神器はどこだ。誰が持っている」

 侵略者の長が、歯を剥き、鬼のような形相で迫る。

 広場に集められた小国の生き残り達は、身を縮め、怯えに震えた。

 震えながらも、彼らの目だけは侵略者達を挑むように睨み据えていた。

 心の底では屈服していない民草の態度が気に食わぬと、侵略者の長は一人に血塗れの槍を突きつけた。

「神器の主は誰だ」

「……王以外の誰がいる」

 槍を突きつけられた男は、草臥れた姿に不相応の不遜な物言いで侵略者をより一層強く睨み付ける。

 侵略者の長は、男の側にいた子連れ女に槍先を向けた。女の抱える子は、まだ乳飲み子の幼さで。

 草臥れた男の顔に、苦悩の皺が刻まれた。

「お前らの王は、どこにも神器を持っていなかった。所有権は既に子に移っているのだろう? もう一度聞こうか、神器の主は誰だ。捕虜とした王族の中に神器の主がいないことは確認済みだ」

 神が地上に遣わした神器は、集団の長を選んで身に宿る。体に半ば埋まってしまうのだ。

 そうして後継者に相応しい子が生まれると、親からこの体へと移ることが広く知られていた。

 一人につき身に宿すことの出来る神器は一つのみ。二つ以上の神器を欲するのであれば、『体の一部』ではなく『物』として所有するしかない。

 神の定めた争奪戦では神器の所有者を殺して奪うか、己の陣容に取り込んで配下とする方法が採られている。

 だがどちらの方法を選ぶにしても、神器の主が見つからねば話にならない。

 国を攻め落としても、神器が手に入らなければ全ては無意味だ。

 次代の王が誰であったのか、知らぬ民はいるまい。

 侵略者の長が詰問を重ねても、民達は口を閉ざすのみ。

 それでも幼子に刃を向けられては、やはり冷静ではいられぬのだろう。

 後もう一押しで、こいつらは口を割るはずだ。侵略者の長がほくそ笑む。

 しかし侵略者達の目論見は、当てが外れた。

 より見せつけるように、乳飲み子に刃を添え当てた。子の命が惜しければ、女は微動だにせぬはずだった。

 はずだ、だった、全ては侵略者側の推測だ。


 一層近づけられた刃に、亡国の民は確かに一瞬怖じ気づいた。

 その中で、他ならぬ乳飲み子の母が。

 怯えて縮こまるしかなかったはずの、無力な母親が。


 次の瞬間、子を守るのではなく、逆に子供の首に刃を押し合てた状態で子の首を引いた。

 刃が子の柔らかな皮膚を裂き、頸動脈を断ち切るのに僅かな抵抗もなかった。


 噴き上がる血飛沫に、誰よりも侵略者の長が狼狽を見せた。

 子の母は子をしっかりと胸に抱き、血で胸から上を真っ赤に染め上げながら、一歩も引かぬ覚悟を目に宿して侵略者を睨み付けた。

 目から溢れた涙には子の鮮血が混じり込み、まるで血の涙を流しているようであった。


 此奴らは脅しても効果がない。

 若い母親の見せた覚悟に、次は自分を殺せとでもいうような視線に、侵略者達は嫌でも悟る。

 民を置いて逃げおおせたであろう王の子よりも、自分達の犠牲を望むような民達だ。

 そこまで慕われているのかと、神器の主への畏怖が湧く。

 果たして同じ状況に陥った時、自分の従える民は同じように振る舞うだろうか。

 ……答えは、考えるまでもない。

「地道に調べた方が早いようだな。至急、城の調査を急がせろ」

 こうなると、城が焼け落ちたことが惜しかった。

 手間を惜しみ、民衆を脅せば早いなどと短絡的に考えたことが悔やまれた。

「……脅すばかりでは口を割らない民もいる。一つ学ばせてもらった、感謝しよう」

 侵略者の長は思う。

 自分に従わぬ民は、抱え込んでも毒となるだけだと。

 落とした国の生き残りをどう扱うかは、場合によって変えるのだが……この国の民は要らぬ。


 生き残り達を集めた広場を、後にしながら。

 侵略者の長は、民草を全て殺すよう部下達に命令した。







 白騎士と呼ばれた男が、走っていた。

 鬱蒼と生い茂る森の中を、追っ手を振り切れたかもわからぬまま。

 無心に、一心に、肌を掻く枝葉を気に留める余裕もなく。

 形振り構わぬ敗走は、己の命を惜しんでのことではない。

 背中に負ぶった、幼い主の……正確には主の遺児である、小さな王子の為だった。

 白騎士と呼ばれた男の使命は、ただ一つ。

 王家の最後の生き残りである王子を、安全な場所まで落ち延びさせること。

 そして一命を賭して、王子が自分で道を選べるようになるまで守り抜くことであった。

 行く先を照らす灯火すらない森の中、己の疲労からも目を逸らして白騎士はひたすらに走る。

 もうまともな方角すら見失っていたというのに。

 

 道を失い、何時間、あるいは何日走り続けただろうか。

 光を遮る森は白騎士の時間感覚すら狂わせていた。

 休めることなく酷使した足は、随分と重く感じる。

 不意に森が途切れ、開けた場所に踏み込んだ。

 急な景色の移り変わりに、僅かな躊躇で足を止める。

 ここがどこかは、もうわからない。

 だが開けた場所で、敵兵に見咎められようものなら……


 白騎士の危惧を笑うように。

 空からは白い月光が差していた。


 森の中の開けた場所は、巨木の倒壊した後のようだった。

 一定の範囲内に木々の姿はない。中央に大きな切り株が残るのみ。

 円形の空間は、先程まで白騎士が駆け回っていた森に囲まれている。

 ……遠くから視認されるような場所ではない。

 足を止めたことで、蓄積された疲労が主張し始める。

 足の重さはいや増して、まるで鉛のようだった。

「少し、ここで休みましょう」

 白騎士の背中で、小さな子供がこくりと頷く気配があった。

 

 しかし、気を緩めたことが失敗であった。

 遠く、森の木々に紛れて梟の声が響く。

 ――異変を知らせる、警戒の呼び声が。


 …………白騎士が気付いた時には、既に木々に紛れて囲まれていた。

 人の気配ではない。

 森を歩くに適さぬ人間の気配であれば、白騎士はもっと早くに気付いただろう。

 そもそも森で一度見失った白騎士に、後から人間が追いつける筈もない。

「……帝国の犬どもか」

 国を襲った侵略者共の、使い魔。

 それも犬系の使い魔ばかりが白騎士を囲んでいる。

 今は距離を取っているが、『狩り』を始める気を窺っているのは間違いない。

 隙を見せた瞬間に、人間には真似できない連携を用いて襲い掛かって来るだろう。

 その時、散々に森を駆け抜けて疲労が溜まり、動きの鈍った白騎士に勝ち目はない。

 白騎士が単独で、それも幼いとはいえひと1人を背負って対処できる状況ではなかった。

「これまでか……」

 せめて、主君に最期に託された王子だけでも。

 背負った子供をどうにか逃がす手段はないものかと、白騎士はそればかりを考えた。

 最早、己が生き延びる道は切り捨てて。


 【 死ぬのは許しません 】


 使い魔たちが今しも飛び掛かろうと前足の筋肉を膨張させたとき。

 月光の照らす場に、(さや)かな声が響いた。

 人間に出せるとは思えない、楽器の音色のような声だった。


 居合わせた者は人間も動物も、魔も、等しく声に聞き入った。

 聞き入らずにはいられない響きがある。

 声の出所を求め、誰もが無意識に天を仰ぐ。

 そこには、巨大な青い月が地上へ光を投げかけていた。


 降り注ぐ月光を紡いで、梯子となって地に差し込む。

 光の梯子を、何かが滑り降りてきた。

 ナニか、が。


「――行け、はるぴょん!!」


 次に場に響いた声は、(きよ)げな先程の声とは全く違う。

 活力に満ちた、力強い声だった。

 声に続いて、月光の中から黒い影が飛び出してくる。

 猛烈な勢いで、黒い影は駆け抜けた。

 振り上げた拳が、鋭く振るわれる足が、足を止めていた使い魔たちを薙ぎ払う。

 助かったのか。

 否、まだ安堵は出来ない。

 状況を少しでも掴もうと、白騎士は暗闇に慣れた目を凝らす。

 しかし闇に溶け込むような黒い影は動きが素早く、輪郭さえ曖昧にしか掴めない。

 もどかし気に唸る白騎士に、少年の声がかけられた。

お主(おんし)が、セレスティア―ノか?」

 その名は確かに、白騎士を示すもの。

 己を呼ばれたと認識するよりも先に、無意識に名に反応する。

 それだけで肯定と判断したらしく、月光の中から小さな笑い声と共に子供が姿を現した。

「貴方は……?」

 光の中から現れるなど、只人ではない。

 これは魔か、精霊か、あるいは神の眷属か。

 どれであっても尋常な存在ではあるまいと、白騎士は僅かに身構える。

 だが白騎士の緊張など知らぬ気に、子供はにぃっと笑って宣った。


「わしは、まさお。勅使河原 正夫。

 ――人呼んで、『魔法少女まさお』!」


 そういう子供の格好は、柔らかなそうなズボンに腹を覆う幅広の帯。

 それから袖の無い前開きの外套で……全開状態の外套の間からは、裸の胸が見えていた。

 薄く、絶壁。貧乳ともまた違う。

 それは誰がどう見ても明らかに、少年の……男の胸であった。







白の騎士 セレスティアーノ・シルヴァン

 亡国の騎士。幼い主君を守り通して落ち延びた。

 白騎士の異名で名の知れた騎士であり、優美で繊細な外見の美男子。

 白鳥の化身、人の姿をとった白百合と人々にうたわれた。

 だが優美なのも麗しいのも関係なく、騎士としての技量は名実共に国一番だった。

 花を愛で、歌を詠むのが似合いの外見だが性格は実直できまじめ。風流を解せぬとは本人談。

 これぞまさに白騎士という言葉以上に白い。全身白い。

 お前は白が似合う!という言葉で見習い時代に世話してくれた上司が全身真っ白な甲冑をあつらえてくれたのだから仕方がない。むしろ上司が狙った結果である。


 ちなみに本名:ボブ。戦災孤児で身寄りもなければ名字もない。


 セレスティアーノ~という名前は「お前の顔でボブはないだろ」と憤慨した件の上司によって付けられた公認偽名のようなものである。

 戦場に出て幾つの敵将を討ち果たしても返り血はおろか泥一滴すら身に浴びることはなく、戦場に出た後も出る前と変わらぬ白い姿で恐れられた。

 ……と、同時に潔癖症だと周囲に思い込まれているが、本人はただただ洗濯が面倒で少しでも手間を減らそうとした結果である。

 外見ばかりが繊細だが、中身はたくましい。というか大雑把で男らしい。細かいことは気にしない性格。

 本人も知らないうちに、女神や女精霊達に外見を愛でられている。

 銀髪にアイスブルーの瞳を持つ、白鳥の化身のような白皙の美青年。


亡国の嫡子 ライナス・ガルデオン

 白騎士の仕えた王家の生き残り。

 幼いながらに神器を身に宿しており、周辺諸国から身柄を狙われている。

 気弱で繊細な男児で、生まれながらに気管支が弱い。

 今まで優秀な姉の影に隠れる形だった為、自己評価が低く諦めが早い。

 しかし神器に選ばれたということは、人々を率いる資質がある筈だが……?


魔法少女まさお

 本名:勅使河原 正夫

 白騎士の落命を惜しんだ月の女神によって異世界から召喚された戦士(?)。

 月の女神との契約で、白騎士が安息の地を見つけるまで付き合い、守ることを使命としている。

 魔法少女まさおに変身出来るが平素はどこからどう見ても完全に男である。

 そして滅多に変身しない。

 好戦的な性格だが主に闘っているのは彼ではなくマスコット(?)の方である。

 魔法少女や漢字という概念がある世界からきたことは確実だが、そこが地球かどうかは不明。

 魔法少女に変身すると魔法(?)の触媒「らぶ☆すてっき」の使用が可能。ただし彼が元々いた世界とは魔法の原理が違うらしく、自力での魔法発動が難しくなっている。

 魔物を殺すことで得られる魔石(魔物の心臓が結晶化したもの)を外部エネルギー源としてスムーズに発動できるようになる。

 ちなみに彼の使う魔法は魔法(きらきらマジック)ではなく魔法(主砲)。魔石と「らぶ☆すてっき」の間を不可視のバイパスで接続し、エネルギー充填率が80%を超えて初めて発射できる。

「バイパス接続完了外部エネルギーの存在を確認、エネルギー充填開始! 充填率50%……80%……充填完了、主砲(まほう)発射用意! 発射10秒前、カウントダウン開始……5,4,3,2、発射(ファイア)!!」

 ただし移動しながらの発動はできないので、使用時は固定砲台と化す。魔石の種類で魔法の属性や威力を調整できるが、使用方法はどれもこれも全部充填したエネルギーをぶっ放すだけの代物である。

 外見は黄緑のメッシュが入った緑の短髪に黄色い目のひょろっとした少年。ちび。

 フード付きの上着(ベスト風)にだぼっとした布のズボンと幅広の帯、そしてじゃらじゃらとした装飾品を身につけている。胸部は完全に曝されていて裸の胸が大胆に肌色を曝している。


 魔法少女姿は髪が伸びるが顔は変わらず、衣装は襟の詰まった露出の少ないミニドレスに替わる。そしてカラータイツとブーツ。胸は絶壁。手にはさりげなくごつい手袋(ステッキ(主砲)発同時の反動に備えてしっかりステッキ(主砲)を固定する為)。

 普段の姿を見慣れているとただの女装にしか見えず、露出が極端に少ないので本当に少女になっているのかは謎。

 魔法発動時は巨大化した「らぶ☆すてっき」を両手で肩に担ぎ、しっかりと固定して発射。アイテムの造形はともかく、体勢はバズーカを担ぐのと大差ない。


春巻

 魔法少女につきもののマスコットキャラ(?)。

 筋肉質なウサギの姿をしており、全長は230cm。

 二足歩行で走り、肉弾戦に強い。跳ねる時はウサギ跳び。

 寡黙で特に可愛げとかはない。性格は完全に硝煙の臭いが染みついた武人である。

 そもそも人語を話せるのかが不明だ。

 正夫のマスコット兼護衛兼乗り物。正夫は「はるぴょん」と呼んでいる。

 左目を塞ぐ形で顔面を斜めに大きな傷が走っており、正夫曰くかつて暗黒大帝とさしでやり合った時に負った傷らしい。

 片目の傷だけでなく、全身に無数の傷が残っている。

 毛皮は本来ピンクだったらしいが数々の戦場を渡り歩いた結果、全体的に灰色に変化している。


ノアール

 白騎士の使い魔の白梟。ボブが卵から孵化させて育て上げた。

 好奇心が強く、人間の子供並みの知能がある。そして性格も人間の幼子っぽい。

 白騎士を親鳥だと信じており、並々ならぬ忠誠心を注いでいる。

 使い魔契約によって白騎士と同等の寿命を得ており、白騎士が死ぬと一蓮托生で死んでしまう。

 まっしろもふもふ。

 春巻は草食動物(?)だけど出会った瞬間から勝てそうにないと緊張している。

 春巻と対面するとぶわっと毛が逆立つ。


じっさま

 まさおの実の祖父であり、名付け親でもある。

 数々の人生訓をまさおに与え、その人生観に大きな影響を与えた。

 だけど大体当たり前のことしか言っていない。

 「鬼勅使河原」の異名で知られた拳法家で、春巻が最後の弟子にあたる。

 まさおの最も尊敬する人物。

「わしのじっさまは若い頃、鬼勅使河原と呼ばれた拳法家での。そのじっさまが言いよるのよ。

 ――早寝早起きは病知らずの秘訣だと!」

 ちなみにじっさまの本名は勅使河原ジュリアン。

 

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