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Jewel Sword(ジュエルソード) ~笑顔は力なり~  作者: 寺門文珠
第1章 異世界は甘くない
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第12話 刀の銘

 ノブはふてくされていた、なぜなら詐欺にあったからだ。その名も『伝えてたと思ってた詐欺』だ、ノブはその詐欺名考えながら、元の世界の『母さん助けて詐欺』を思いだす


『あれも定着せず忘れられたし、この名前の詐欺も忘れられるんだろうな・・・いやいや、そうゆうことじゃない、実際にドワーフさんに今から借金を返していかないといけないんだ!・・・ただなぁあんまり実感わかないなー、あの刀が1千万?安いのか高いのかも分からないけど・・・あぁーーもう悩んでてもしょうがない!サンザークさんじゃないけどなるようになるか』

 考えがまとまると現実に意識を戻す、するとサンザークとドワーフが別れの挨拶をしている所だった


「ドワーフさん、助かったぜ!さすがは世界の名工と呼ばれる人だぜ!あの刀を打ち直せるのはあんただけだったな。また機会があれば頼むよ」

「『剛剣』サンザークにそこまでほめられるとわしでもむずかゆくなるわ!まぁしっかりと弟子を鍛えてやれ!借金を返すためにな」

「任しとけって、そんな借金なんか2年、いや1年あれば返せるくらいにみっちりと鍛えるつもりだ」

「そりゃぁ楽しみだ」

「いやいや、サンザークさん借金返すの僕だし、みっちりと鍛えられるのも僕なんですよ・・・」

「ははははは、まぁ大丈夫だ!死なない程度には鍛えてやる」

「死なない程度ですか・・・ははは楽しみで今すぐ逃げ出したいくらいですよ・・・」

「逃がさんがな」

「ふふふふふ・・・このままお前らと話をしててもいいが、そろそろ修行の旅に戻ったらどうだ?わしもそろそろ女装に戻れるくらい魔力が溜まったから早く女装したいんだ、お前たちとの別れより女装だ!」

「「・・・・・さようなら」」

ドワーフのおじさんから美熟女に変わる姿なんて見たくないノブとサンザークは息の合った「さようなら」をドワーフに言い素早く店を後にする。


「はーどんだけあの人、女装が好きなんですか・・・女装家って皆んなあんなんなんですかね?それにしても魔法で女装ってパッと変わるんですか?」

「いや、段々とゆっくり男から女の姿に変わるらしいぞ・・・」

「世も末ですね・・・想像したくなくても変わる姿を想像してしまいましたよ・・・・」

「俺もだ・・・・」

「「はぁ〜〜〜」」

「まぁ気を取り直して目的地まで行くぞ。これから歩きで東に向かってアレ王国に入り、そしてボリン大森林を目指す!!」

「わかりました!!!」


 二人はマク王国の首都を後にする。アレ王国の国境を目指す。首都を出て2日目カターツという魔物が10匹程の群れで二人を襲ってきた。その姿はノブがよく知る、カタツムリそっくりではあったが大きさが1メートルあり以外に素早く動く魔物だった。サンザークが弱い魔物だと言ったので、ノブは今までの訓練の成果を見せるため、一人でカターツを相手にすることになった。結果、ノブはジュエルソードの使い方をまだ知らず、剣術のみで戦った結果、死にかける。サンザークが助けなければ確実に死んでいた。

「いやいや、サンザークさんあの粘々に当たったら鉄でも溶けるって教えてくださいよ!」


 3日目はカターツと同じ種族のナメークという、ナメクジの1メートル級の魔物が5匹で襲ってくる。これまたサンザークが弱い魔物だと言うことでノブ1人で相手をする。そして、死にかける。また、サンザークが助けなければ確実に死んでいた。

「なんで塩が効かないんですか!?普通ナメクジには塩でしょ!!!」


 4日目は魔物は襲っては来ず、野営をしているとノブは思い出したようにドワーフから別れ際に渡された手紙を開く

『ノブ、お前がこの手紙を読むころにはわしは女になっているだろう・・・』

ノブは書き出しを読むと手紙を閉じる。そして、明日のために休む


 5日目の夕方、国境の町へと到着し、兵士よりアレ王国は東じゃなくて西にあることを教えてもらう

「サンザークさん?いや、サンザーク!・・・ふっざけんなよーーーー!!!」


 6日目、いそいそと来た道を引き返す


 7日目、ナメーク3匹と再び、遭遇し「3匹ならお前1人でも大丈夫だ」というサンザークの言葉を信じ、死 にかける

「いやいや、九死に一生を得すぎでしょ!!」

 

 8日目、カターツ1匹と遭遇する。1匹なら大丈夫と思い、ノブが刀を抜きカターツに向かって走り出す瞬間、サンザークに止められる。理由は「親からはぐれたんだろう、かわいそうだ」だそうです。

「あんた、行くとき10匹も殺めてますけどね!!その中にあいつの親もいたかもねっ!!!」


 9日目、マク王国の首都に着く前にドワーフからの手紙を全て読んでおく

『ノブ、お前がこれを読むころにはわしは女になっているだろう。お前に1つ伝え忘れたことがあった。それはわしが打ち直した刀の名前だ。お前の刀の名前は・・・”蒼き空を貫く七色の光刀”だ』

ノブは手紙で紙ヒコーキを作り、飛ばす


 10日目、マク王国の首都へ再び戻ってくる

「まぁ気を取り直して目的地まで行くぞ。これから歩きで西に向かってアレ王国に入り、そしてボリン大森林を目指す!!」

「なかったことにはなりませんからねっ!!!」





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