スーパーにて
「あっっっっっちいいいいいいいいいいいいいいいいいい」
わかっていた事だが、外は中より暑かった。
暑いから家の中で冷たいアイスを食べるために、さらに暑い外に出てアイスを買いに行く。
もうこれわけわかんねえな。
家の外に置いてある自転車を取りに行く。
鍵を外してサドルにまたがる。
「アイスを買いにレッツゴーー!ひゃっはああああああああ」
狂ったように奇声をあげ、自転車をこいだ。
「うおおおおおおおお!体細胞がトップギアだぜえええええええ!」
『体細胞がトップギアだぜ』
この言葉を言うと、不思議と力が湧いてくる。
「俺、たくさんのアイスを買ったらお家に帰って腹一杯食べるんだ!」
スーパーへ向かう俺はうきうきだった。
10分後〜
「ひゃっはあああああああああああああああああああ!スーパーに着いたぜええええええ!いえええええええいいい!」
スーパーの外の駐輪場に自転車を止め、入店した。
「いらっしゃいませー」
店員の人が挨拶をする。
「いらっしゃいましたああああああああ」
俺は丁寧に挨拶を返した。
店に入った俺は早速、アイスが置いてあるアイスコーナーへと向かった。
「うわわわああああい!今日はアイス5割引だ!やったあああああ!」
アイスコーナーの壁に貼ってあるチラシに、デカデカと5割引と書いてあった。
これは買うしかない。
俺は、カゴいっぱいにアイスを入れ、レジへと向かった。
「おねがいしまああああああす!」
「はーい。」
ピッピッピッ…
3分後〜
「合計1580円になりまーす。」
「はあああああい!2000円からおねがいしまああああああす!」
そう言って、俺は財布から2000円を取り出した。
ドロドロガッシャーン
「420円のお返しになりまーす。」
420円を受け取り、財布に入れる。
「ありがとーございましたー。」
レジから少し離れたところに移動し、アイスを袋に詰める。
家に帰るまでに溶けそうだったので、袋に氷を入れてもらった。
「よおおおおち!お家に帰ろおおおお!」
駐輪場に向かい、自転車のカゴに袋を乗せた。
「そおおおだあああああ!帰りながらアイス食べちゃおおおお!」
袋に手を伸ばす。中に入ってるクソガリくんというアイスを食べる事にした。
「…ふう。やっぱりアイスは美味いな。」
片手で運転をし、食べながら帰る。
「帰りは別ルートで帰るか。」
いつもとは違う道で帰ることにした。
この道で帰ると1535円を無駄にすることを、この時の俺はまだ知らない…