2/23
小さな幸せ
ぼくは戦う。本能という名の悪魔と。
ささやきかける。
「やっちまえよ。我慢できねえんだろ?男だからしょうがないって。」
抵抗する。
「だめだよ!そんなことしたら女の子に嫌われるどころの話じゃない!犯罪者になってしまうんだよ!」
ぼくは言う。
「あ、あの子が俺のことをイケメンだと思って好意をよせてしまったらどうする?そうなった場合、めちゃくっちゃにしても大丈夫だよな?」
『それはない!』
とぼくの中の天使と悪魔が口を揃えて言った。
「だよな〜そんな都合のいい話ないよな〜」
わかっていたことじゃないか。自分の顔がどれほどブサイクでどれほど人を不快にさせていたことかなんて…
改めてそう考えると気持ちは暗くなった。
「はあ…」
思わずため息を漏らす。人は、ため息すると幸せが逃げちゃう〜なんて言うけど、そもそも自分に逃げられるほどの幸せなんてありはしない。 ぼくはため息し放題なのだ。
「自分で言って情けない…」
ぼくは近場にあったベンチに座りしばらく落ち込んだ。