『伝説の加藤さん』
あ、ポッターの日記が更新されてる〜
わ〜い!嬉しいなぁ〜
ポッター「はっはっは、待たせたな!今日の日記も期待してくれよ!さぁ、ヤトーさん!私に日記のネタをくれ!」
ヤトー「(´・ω・) マネージャー、一人で何をブツブツ言ってるんですか?それより伝説の加藤さんが呼んでましたよ」
ポッター「(; ・`д・´) 伝説の加藤さん!!?」
私がこの店に配属になった間もない頃「伝説の加藤さん」という言葉をふと耳にした。
何もわからない私は何が伝説か自分なりに勝手に考えたものだ…
一年に一度しか出勤しない…伝説だ。
素手で揚げ物を揚げる…伝説だ。
昔やってたバンドの名前が横浜銀蝿…伝説のバンドだ。
名前がなんとデオキシス…伝説のポケモンだ。
【ガソリンスタンド】
ある女性が夜道を車で走っていると、ガソリンの残りが少ないことに気付いた。
給油しなければならないと思い、人気のない場所に偶然開いていたガソリンスタンドに入った。
客が来たにもかかわらず、店員はなかなか出てこない。
彼女がクラクションを鳴らすと愛想のない不気味な男性店員が出てきた。
店員は目を細め彼女の車をじろじろ見ながらガソリンを入れた。
気味が悪いので早く会計を済ませてこんな店を出ようと思った彼女は店員にクレジットカードを渡した。
すると店員は
「お客様、このカードは偽造カードですね!これは使えませんよ!」
と驚くようなことを言った。
「そんなはずはないわよ!」
もちろん彼女はきちんとしたカードしか持っておらず、偽造カードなどは見たこともない。
しかし店員も引かず
「いいえ、これは偽造カードです!さぁ、こっちへ来てください!」
と言うと彼女を車から下ろし、事務所の方へと腕をつかんで引っ張っていこうとした。
『これはまずい!』と思った彼女だがまわりには逃げ込めるような場所は何もなく、
されるがままに事務所へ連れて行かれた。
事務所へ入ると店員はすぐに後手で鍵を閉めた。
そして不気味で恐ろしい顔を近づけてきた。
『もう逃げられない・・』
そう観念した彼女に信じられない言葉がかけられた。
「早く警察へ連絡を・・・」
そういうと男はその場へヘタヘタと座り込んだ。
「え?」
おどろく彼女に男はこう言った。
「あなたの車の後ろに包丁を持って眼を血走らせた男が乗っていたんです。
だから、あなたの安全を確保するにはこうするしかありませんでした。」
その後、通報により駆けつけた警察により後部座席から包丁を持って薄笑いを浮かべた男が逮捕された。
…都市伝説だ。
ポッター「(#゜Д゜) 妄想が長いわ!」
ヤトー「(´・ω・) マネージャー、また一人で何をブツブツ言ってるんですか?伝説の加藤さんは地下にいます。早く行ってあげてください」
ポッター「(; ・`ω・´) 地下!?さすが伝説!」
私はワクワクしながら普段なら誰も通らない地下へと続く階段を下りた。
すると薄暗い通路にぼんやりとライトが照らす小さな小部屋を発見した。
そこには、こう書かれていた…
「電気設備室」
ポッター「(´・ω・) あ、電設の加藤さんね…」