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光の世界  作者: 藤森優斗
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生命不平等

味気無い日々に飽きたんだ 休息の無い日々に疲れたんだ

花になれたらいいのにな 鳥になれたらいいのにな


くだらない世界に懲りたんだ 狂いかけた世界に疲れたんだ

猫になれたらいいのにな 犬になれたらいいのにな


日々、『人間』という仕事に疲れた僕達は

誰もが口を揃えて、こう言うんだ


「死にたい……」


さりげない幸せに苦しんだ 何気ない優しさに頼ってた

人じゃなければよかったな 人じゃなければよかったな


日々、『人間』という仕事に疲れた僕達は

綺麗な星空を見て、こう言うんだ


「死にたい……」


彼女に貰った窓辺の花は気付けば枯れて死んでいた

学校に迷い込んだ一羽の鳥は子供の好奇心に殺された

『クロ』と親しまれた黒い野良猫は公園の脇で潰れてた

十年も大事に飼った犬は最後の言葉も無しに死んでいた


日々、『人間』という仕事に疲れた僕達は

誰もが口を揃えて、こう言うんだ


「死にたい……」


生命の不平等を知りながら

疲れた僕達は、こう言うんだ


「死にたい……」




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