アタシ達の特命任務 トープ海軍結成編
ミレーヌとリューはトープの港町ナルセイユにやって来た。海辺のレストランを貸切にし、人を待っていた。
「お待たせ、ミレーヌにリュー!久しぶりね!」若い女性が入って来た。
「アリア!久しぶり!」ミレーヌが席から立ち上がり手を振る。2人がハグをする。
アリアはミレーヌとリューが士官学校時代に知り合った中央都の海賊だ。
「トープ県直々の依頼が来たと思ったら、依頼人が皇太子妃であなたの名前が書いてあるんだもん、ビックリしたわよ!」アリアが興奮して言った。
「突然、呼び出したりしてごめんなさいね。最近ビジネスの方、とても上手くいっているみたいね。」
「さすが皇太子妃、情報通ね。知っての通り、おかげさまでドーファンファミリーは中央都パレで最大の海賊団になったわ。」
「そしてアタシ達からは、、、」ミレーヌが合図すると
リューがクラッカーを鳴らした。
『ご結婚おめでとうございます!』ミレーヌとリューが一緒に言った。リューがプレゼントのシャンパンを渡す。
「ありがとう!つい先月結婚して、先週ハネムーンから帰って来たの。ガブリエルとは家でも一緒だけど、今や仕事上でも最も大切なパートナーなの。こうなれたのも、あなた達のおかげ、ありがとうね。
、、、
あなた達も、結婚おめでとう!これ、アタイ達からのプレゼントよ。」アリアがミレーヌにプレゼントを渡した。
そうこうしているうちに料理が運ばれて来た。ナルセイユ名物ブイヤベースだ。白ワインとの相性が絶妙だ。
「んー、これは美味しい!それで今回の要件を詳しく教えてください。」アリアが本題に入る。
「実はトープ県はトープ県の海軍を開設しようと思っています。そこであなた達の力を借りたいの。戦争を始めたいというわけではなくて、早急に、2ヶ月以内くらいには、シャモ県の女王カミーユに、強力になったトープとの外交交渉に応じる必要があると思わせるのが目的よ。」
「2ヶ月!それは急ピッチね。今使える予算はどれくらいあるの?」
「これくらいよ。武装した大型船四隻とその消耗品の準備、乗組員の雇用、できないかしら。」
ミレーヌの提示額はかなりのものだ。この額が提示できるのは彼女がトープ県の財務を改善させたためである。さらに国債を発行し予算を拡張している。
もちろん、払える額には限度があるので最初は可能かつ少し低めの金額をアリアには提示する。値上げは交渉になるのだ。
「これは、、、、良い線ではあるわね。でもこれだと船につける砲門のグレードが、そこそこになってしまうわ。装備として何が本当に必要なのか、一緒に考えましょう。人については、アタイらで短期間で集められると思うわ。」
アリアは実際に請け負う仕事の値段を、商売と言えど、適正な評価額で交渉してくれそうだ。おそらく、トープ県を長きにわたるパートナーとしたいという皮算用もあるのだろう。ミレーヌは内心ホッとした。ミレーヌとアリアは5時間に渡り交渉し、最後に契約書を結んだ。
「グワー、疲れたわ!リュー、ミレーヌを大切にしなさいよ!この契約が今日できていることが奇跡なんだから!関係者に丁寧に一つ一つ根回しをして、全ての備品のロジスティックに至るまで全ての段取りを整えて、契約書締結後の道筋までキレイに作ってあるからできることよ!彼女がやってなかったら2ヶ月で水軍をなんて無理で、トープ県はシャモかセルポンの侵攻を受けていたかもしれないわよ!」アリアがリューに指摘する。
「本当にそうです。ありがとう、ミレーヌ。」リューが言う。
「あなたもアタシと一緒に朝から晩までこの交渉に向けて頑張ったじゃない!ま、アタシがいなきゃ無理だったってのはそうだけど、アタシ達の業績ってことにしといてあげるわ。」
「乾杯!」三人は一仕事終えて、盃を交わした。
夜は更け、ミレーヌとリューは自分の寝室に戻って来た。ミレーヌがシャワーを浴び、次にリューがシャワーを浴び寝室に入る。
「水軍はなんとかなりそうね。」
「ありがとう、ミレーヌ。」
「ご 褒 美、欲しいな。」ミレーヌが言う。
「これなーんだ?」ミレーヌが続ける。
その手には、先ほどアリアから受け取った結婚祝いの箱が握られている。ミレーヌはニヤニヤしてる。
(やばい。)これはミレーヌが何か企んでいる時の顔だ!とリューは思った。
「警備をしてもらっていた時にエミリーに、ベッドにロープをつけてもらいました。アタシへのご褒美としてあなたにはご奉仕してもらいます。アタシに縛られなさい。」
リューはミレーヌに言われるがままに手足を大の字に縛られた。
(あれ、このシチュエーションは、、、)
リューはかつてプライベートビーチでミレーヌと過ごした時の事を思い出した。あの時はミレーヌがアリアから買った蛇、セメノオロチを蛇使いとなったミレーヌにけしかけられて、悶絶したのだった。いったい今回は何が出てくると言うのか。
「アリア達からの結婚祝いは、、、これよ!」
ミレーヌは箱から二つの生き物を取り出した。それは二匹の小型のタコだった。そしてそれをリューの胸の左と右に置く。
「このタコちゃんはね、人の肌の上にある突起状のものが大好きで、それを見つけるやいなや、その上にひっついて、ジュルジュルしちゃうんだって。何度も、何度も。」
「アアーッ!、、、アーッ!」早速、左と右の胸の上でタコに吸いつかれたリューは悲鳴をあげた。
「あら、その程度で参ってもらっては困るわ!もうすぐ王様になるんでしょ!しっかりなさい!まだあるのよ、、、、これなーんだ?」ミレーヌはヌルヌルとした生物を箱から取り出した。
「ナ ナマコです。」
「これはね、とっても貴重な効果のある種でね。。この粘液に触れると体が敏感になっちゃうんだって!」そう言うやいなや、ミレーヌはそれをリューの身体中に擦り付けた。
「キャアアアア!」
(かわいい、かわいいわよ、リュー。)
「アタシにいじめられて、嬉しい?」
「、、、、、うん。。」
「この変態!」ミレーヌはナマコを、もっと強く擦り付けた。
「アアーッ。
、、、、、
ミレーヌ、、、、、
来て。」
「、、、欲張りさん。。。」
ミレーヌはリューの唇を奪い、彼との距離を縮めた。
数時間後の朝4時、リューはミレーヌの横でスースー寝ている。ミレーヌは目が覚めた。
「あとは、あなたの家の守護獣の信頼を得る番ね。がんばるのよ、リュー。」
リューの頭を撫でながらミレーヌは言った。




