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アタシ達と魔巨人の対決 その2

 ミレーヌの乗るドラゴンルージュとリューの乗るティグルブルーがお互いを庇い、魔人の突進に備えた。


(リューは、アタシが守る!)

(ミレーヌは、僕が守る!)


 それぞれがそれぞれの機体で最大出力でガードする。魔人が突進、2人の機体と激突する。


「ウオオオッ」2人は、気合いを入れた!


 魔人の突進は、防がれ、魔人は弾き返され、戦場となっている街の広場に仰向けに倒れた。


「今のは!?」ミレーヌとリューは驚いた。


 驚くのも無理はない。ついさっきまでの魔人の攻撃は、2人それぞれのガードでは全く防げていなかったのだ。


「ミレーヌ、これって。。」


「ええ、今不思議な事が起きたわ。単に2人でガードしたから、ガードが2倍の出力となってうまくいったと言う以上の何かが起きたわ。」


 魔人が起き上がり、もう一回突進してくる。


「リュー、もう一回!」


 2人の機体は一緒にガードをした。それは再び2人を守り切った。


「そうか!おそらく、この魔人、ガーゴイルとスライムが融合してできたものだ!」リューが言う。


「アタシもそう思うわ。だからガーゴイルハンターの巨人ドラゴンルージュとスライムハンターの巨人ティグルブルーが同時にガードした時に、それがうまくいった。」ミレーヌが付け加える。


「じゃあ、防御は僕達、できますね。問題は攻撃、完全にタイミングを合わせて攻撃するには、どうすれば。。。」とリュー。


「合体するのよ!アタシ達の思念を合わせればきっとできるわ!」


「やってみましょう!」


「思念結合!」2人は言った。


 2人の機体が光に包まれ、合体していく!光の中から現れたのは純白の騎士、シュバリエ ブロンピュールだった。合体したこの機体は魔人と同じく20m越えの大巨人となっていた。ミレーヌとリューの思念が、同じ場所、ブロンピュールの操縦室にやってきた。そこは操縦室として横方向には閉じている。操縦室の中からは、前後左右が見え、街の様子や魔人の様子が見える。だが足場がない。いわば2人はスカイダイビングをしている状態にあった。自由に重力に引かれ落ちていく感覚があるなか、2人の体は宙に浮いている。また、2人は風も感じる。


「うわあああ、落ちる!?」


 自由落下の感覚にリューが大声を出す。


「落ち着きなさい、リュー。アタシ達がそう感じているだけで、本当に落ちているわけじゃないんだから。」ミレーヌは冷静だ。


 魔人はブロンピュールを殴りまくっている。それはうまくガードできているようで、ブロンピュールは、ほぼ無傷だ。だが攻撃にまだ移れない。


「アタシを捕まえて!アタシ達の体を密着させるところまで思念を結合しないと、ブロンピュール(こいつ)は攻撃できる状態にならないわ。」


「ミレーヌ!」リューが手を伸ばし、浮遊するミレーヌを捕まえた。


「いやあん。捕まえられちゃった。」ミレーヌはわざと色っぽい声を出した。


「!?」リューがドキッとして硬直してしまう。


 ミレーヌがリューの背後にまわり込み、思い切り抱きつく。


「もう逃さないんだから。」


「うん。」とリューが短く返事する。


「さあ、攻撃に移るわよ!ウオオオッ。」ミレーヌが叫ぶ。


 ブロンピュールが剣を抜く。ミレーヌのゴブリンハンターのエーテルとリューのスライムハンターのエーテルがそれを包む。


「行けえええええっ!」2人が叫ぶ。


 魔人はブロンピュールの渾身の一撃を受け、真っ二つになって、そして真っ白な灰と化した。


「やった!」2人の操るブロンピュールは、剣を鞘に戻した。


 こうして巨大魔人との市街戦に幕が降りた。街の被害はそれでもいくつかあり、いくつかの商店や家屋が半壊するなどの被害を受けた。だが、この地区に住む数千人の人命は救われた。ミレーヌとリューはブロンピュールの合体を解き、ドラゴンルージュとティグルブルーに戻し、それぞれを自分らの持つ鍵の中にしまい込んだ。


「お前さんがた、大手柄じゃ。よくやった!」戦いを最初から見守っていた軍医科 学科長フランソワが言う。


 出動を要請されて近辺を警備していた、ガーゴイルハンター科の学生、スライムハンター科の学生、そして軍医学科の学生が、ミレーヌとリューの元に歓喜の声を上げながら押し寄せる。その後ろには、ガーゴイルハンター科 学科長のエレオノーラとスライムハンター科 学科長のクリストフもいる。


「さすがミレーヌ!」

「やったぞリュー!」

「私たちの街は救われたのよ!」


 様々な歓声が聞こえる中、ミレーヌはリューに手を差し出す。

「やったわね、相棒。」


「う、、、、うん。」


 リューは答えるが、フラフラとよろめくと地面に倒れた。









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