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アタシ達と魔巨人の対決 その1

 敵の魔人が中央都パレの山間部から都心へ接近中、このニュースは都心部にまたたく間に広まった。都心に残った軍の残存部隊は手際よく市民を避難誘導していた。


「東部戦線からの電報によると、魔人が到着するのはこの辺りじゃ。」フランソワが説明する。


 人が皆避難し、空になった街の空気はとても物悲しいものだった。ミレーヌとリューにはそう思えた。


「ターゲットの魔人は30分後に到着する。それまで二人とも可能な限り回復するのじゃ。」フランソワが提案した。


 30分後、その魔人はやってきた。二足歩行で、筋肉で太っているようなフォームの魔人である。特に腹筋の盛り上がり方が、際立っている。その紫色の肌の質、そこ見た感じが今までにないような奇妙な魔人である。確かにミレーヌのドラゴンルージュやリューのティグルブルーより一回り大きい。

 二人は早速、巨人を召喚した。


「ドラゴンルージュ、ウェイクアップ!」ミレーヌが言う。するとミレーヌのペンダントが光り、ドラゴンルージュが現れた。


「ティグルブルー、アクション!」今度はリューが叫ぶ。リューのブレスレットが光り、ティグルブルーが現れた。


 二人は各自の巨人に乗り込む。


「リュー、あなたは一晩中戦ってたわ。もうちょっと休んでなさい。まずはアタシにやらせて!」ミレーヌが言う。


 リューは了解した。後で足手纏いになるのを避けるには妥当と思われたためだ。ドラゴンルージュが魔人にパンチを見舞う。攻撃は通っているようにも見えるが、どうもクリティカルにはヒットしない。何度かパンチを繰り返したが同様だ。

 今度は魔人が反撃する。


「アアッ。」


 魔人のパンチはとても重く感じられ、巨人の体内の操縦室にいるミレーヌは強い衝撃を受けた。この巨人は、人類の持つ兵器で最高レベルの防御力を誇るはずだ。それなのに、ここまで重い攻撃力をこの魔人が持つとなると、先が思いやられる。ミレーヌのドラゴンルージュが数度、打撃を受けたところで、リューのティグルブルーが飛んできた。だが結果は同様だった。こちらの攻撃の感触は曖昧で、魔人の攻撃は異様に重い。


「グアアッ!」


 魔人のカウンターにリューの機体が跳ね飛ばされ、民家に激突する。人が避難していたのが不幸中の幸いだった。リューの劣勢を見て、今度はミレーヌが魔人に立ち向かうが、今度はミレーヌが跳ね飛ばされる。ミレーヌの機体はリューの機体の上に跳ね飛ばされた。


「ウアアアッ!」二人が叫ぶ。


 そんな事はお構いなしに魔人が突進してくる。二人の機体はお互いを庇い合うように防御姿勢をとり、中にいる二人は目をつぶった。だが二人はこの時、全く同じ事を考えた。

(あなたはアタシが守る!)

(あなたは僕が守る!)



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