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アタシと伝説の巨神兵 その2

「ホレ、さっさと起きんかい。傷は治しておいたぞい。」


 その声の主は、サンセール士官学校 軍医科 学科長のフランソワだった。リューが起き上がる。リューを追いかけてきたフランソワがリューを発見したのだった。


「大きな音がしておった。おそらく巨人、ドラゴンルージュが復活してしまったな。これは都の一大事じゃ。」


「今すぐ追いかけましょう!」とリューは言うが、


「待て!ドラゴンルージュに生身で立ち向かうなど、自殺行為じゃ。」


「じゃあどうすれば。。」


「兵器転用を試されていた巨人は実は二体おる。一つはピエール、メラニー、アンドレ、ワシ、その他10名ほどによるプロジェクトチームが開発していたドラゴンルージュ。そしてもう一体が、スレイムハンター科の卒業生を中心として、開発されていたのじゃ。開発時期的には、ドラゴンルージュ開発よりも少し先だったかのう。巨人のスライムハンターというわけじゃ。ワシはそっちのプロジェクトの外にいたので詳細は知らんが、そのプロジェクトリーダーは卒業した直後の新進気鋭のスライムハンターでな。お前さんと顔がよく似ておった。」フランソワが言う。


(父上!!もしかするとそれは父上では。。。)


 リューは衝撃を受ける。リューは、リューの母が、リューが中央都へ旅立つ時に、昔の父と自分が瓜二つだったと言うことを興奮して話していたのを思い出す。


「そのもう一体も今はこのカジエの森に眠っておるはずじゃ。ドラゴンルージュを止められるのはそれくらいじゃろうて。それを探してみてはどうじゃ?」


 リュー達は辺りを探索した。リューは不思議な感覚を覚えていた。森のある場所に導かれているような気がしたのだ。途中で何か大きなものが地中から出てきて空いた穴のようなものをリュー達は見つけた。恐らくこれがドラゴンルージュが埋まっていた場所だ。その大きな足跡が向こうへと続いているのがわかる。ドラゴンルージュはこの足跡の先にいるはずだ。さらに探索を続けて10分後、リューが見つけた。


「何か巨人の首のようなものがあります!」


「それじゃそれじゃ。名前は確か、、ティグルブルーと言ったかの?」


「でも起動方法がわかりません。」


「起動には何かが確か必要だったはずなのじゃが、なんだったかの?ワシは担当者じゃなかったので覚えておらん。」


「そ、、、そんな。」


 絶望がリューを包む。それが何なのかもどこにあるのかもわからないのなら、話にならないのだ。その時だった。リューのポケットが光りだす。光る何かがそこにある。リューがポケットからそれを取り出すと、それは、ミレーヌがリューに突き返した婚約指輪だった。この指輪が今自分の手元にあると思うと、すごく情けない気持ちになる。悲しさで胸が押しつぶされそうになり、リューは沈黙してしまう。


【リュー、悲しんでいる暇などないぞ。】


 その時、リューの手の中の指輪がリューに語りかけた。


【君の大事な人は、今おそらく危険にある。すぐに助けねばならない。泣くのはその後でできるだろう?】謎の声が続けた。


「もしかして、もしかして、父上なのですか!?」


 リューが叫ぶ。彼の父は彼が3歳の時に他界している。


【そうだ。だが、正確には私の思念が、この婚約指輪に宿ったものだ。だから、あまり長くは話すことはできない。だから、君や君の大事な人、その他の一般の大勢の人々が危険にあり、どうしても必要な時に一度だけ話す事に決めていた。そして今はその時なのだ。グズグズするな。ティグルブルーに乗りなさい。ティグルブルーの頭に手を乗せて、エーテルを一体化させるイメージを持って。】


 指輪は輝きを強めた。ティグルブルーの鍵はこの婚約指輪で、ドラゴンルージュの鍵はミレーヌの持つペンダントだったのだ。リューは操縦室へと転送された。ティグルブルーの内部はドラゴンルージュの操縦室と似て円形のステージがある。そこにリューが立っている。


【ティグルブルーが地面から出て行くイメージを持って。これは思念で動く。】指輪が説明する。


 ゴゴゴゴゴ、ティグルブルーも地表に出る事に成功した。ドラゴンルージュと同程度の15メートルの巨体が森の表面に二足歩行で降り立った。


「ミレーヌ、今行く!」リューが吠える。


 ティグルブルーはドラゴンルージュの足跡を追って歩き出し、加速していった。

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