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アタシと伝説の巨神兵 その1

「あったぞ、ここに機械巨人が!その名はドラゴンルージュ号。ここに見えるのは頭部ですね。」アンドレが説明する。


(これは。。。なんとも危険な香りのする代物ね。リュー、、、あなたを連れて来なくて良かったわ。とても危険だし、事件性の高い事柄に首を突っ込んでいくのはあなたの将来にとって、良くないことよ。アタシにとって一番大切なのは、あなたの命。アンドレからもこの巨人からも絶対にアタシはあなたを守る。)ミレーヌは沈黙して考えている。


「ミレーヌ、、、ミレーヌ!」アンドレに呼ばれているのに気づき、ハッとミレーヌは我に帰る。


「何よ。」


「この頭部に君の手をかざしなさい。ピエール先輩の娘であるあなたなら、あなた自身が鍵となって、何かを起こせるかもしれない。」


 ミレーヌは巨人の頭に手を触れる。数秒後、ミレーヌが首にしている父からもらったペンダントが光を放ちだす。光がミレーヌを包んでいく。ミレーヌが思念となり、光の球となり巨人の体内に転送される。


「ここは、、操縦室?」


 ミレーヌは巨人の体内で実体化した。操縦室からは360°前後左右が見える。と言っても今は地面しか見えないが。その操縦室の真ん中に円形のステージがあり、ミレーヌはその上に立っている。ステージ上には地面から2本の杖が垂直に生えており、その上部に水晶球が付いている。


「ミレーヌ、聞こえますか?」


 アンドレの声がする。どうやら外部と通信ができる機構があるらしい。


「水晶球に手を置くのです。君なら巨人を操作できるかもしれません。」


 ミレーヌがそれを試してみると、操縦室内が明るくなる。ゴゴゴゴゴと音を立てて、ドラゴンルージュが地表に姿を現す。


「やった。やったぞ。ピエール先輩!ドラゴンルージュの復活だ。」


 アンドレは歓喜の声をあげる。そしてドラゴンルージュの肩の上に乗る。


「何よ、この巨人は復活したけど、父と母の手がかりなんて無いじゃない!」ミレーヌが罵声を浴びせる。


「まず、一旦アジトに戻る。そこでドラゴンルージュを調べる。何か見つかるかもしれません。またワタシには考えがあります。それもアジトでお話ししましょう。」笑みを浮かべつつ、アンドレが言う。


 森を10分ほど移動した所で異変は起きた。突如として無数の触手がミレーヌの乗る操縦室に現れ、一斉にミレーヌに絡み始めた。


「キャアアアアア。何よこれは!」ミレーヌが悲鳴をあげる。


「おやおや、もう始まってしまいましたか。」


「アンドレ、何を!?」


「ワタシが何かをしている訳ではありません。ドラゴンルージュはプロトタイピングの途中で、まだ完成品ではないのですよ。そのため操縦者に過干渉してしまう恐れがあったが、まさか最早こうなるとは。」


「解説してないで、早く助けなさい!アアッ!」


 触手というよりは肉塊のようなものにミレーヌはどんどんと取り込まれて行く。何かを考えているのか、アンドレは答えない。


「アンドレ!?」


 アンドレはやっと口を開いた。


「ピエール先輩の娘、ミレーヌよご苦労だったな。君の役目はここで終わりだ。ドラゴンルージュは再起動した。このままだと君はドラゴンルージュに完全に取り込まれ、やがて一体となる。喜べ、君の父の渾身の一作と一体となれるのだ!そしてドラゴンルージュはワタシをマスターと認識し、ワタシと共に軍を掌握する。ワタシを裏切った軍をワタシは許さない。ワタシの下で再編成された軍はガーゴイルも滅ぼす。そしてワタシは中央都の王となる。。。ワタシは必ずピエール先輩失踪の謎を解明すると約束しよう、ミレーヌ カルノ。君はその一助となるのだ。本望であろう?」


(狂ってるわ。。まずこの触手をなんとかしないと。。)


 ミレーヌは考えるが、彼女の身体は一層取り込まれ、彼女のエーテルはどんどんとドラゴンルージュに吸われて行くのだった。意識を失う中、ミレーヌは一人の男の背中を思い浮かべた。


(リュー。。。)

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