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アタシは誘拐された その2

(早く、ミレーヌを助けないと。。。)


 目を覚ましたリューがヨロヨロと深夜となった街を歩いている。


(増援を呼ばないと。。。)


 幸い、すぐ近くにはサンセール大学校があり、リューは校内に入った。だが深夜である。人は一人もいないかと思いきや、学科長室の明かりがついている。


「ふー、ワシ直々の小テスト、かなりハードな論述問題にしたせいで、採点も無限に時間がかかるわい。うん?どうした、若いの?そんなにボロボロになって?」


 それは軍医科 学科長のフランソワ クロードだった。フランソワが指を鳴らすと回復の術式が始まる。リューが回復していく。


「ミレーヌが ガーゴイルハンター科3年のミレーヌ カルノがさらわれました。アンドレと言う男にです!」リューは事情を話した。


「するとアンドレとピエール、メラニーがこの学校の卒業生ということになるわけじゃな?知っておる。アンドレは優秀なミレーヌの両親、特に発明好きなピエールに傾倒しておったな。その昔、ワシはその時は現役の軍医で、彼らとの共同プロジェクトをやっておった。ワシの悪い予感が正しければ、ミレーヌの誘拐にはそれが関係しておる。いやはや、これはえらい事になった。ミレーヌだけでなく、中央都パレの大ピンチかもしれん。ワシもこんな事が無ければ今すぐ帰りたいが、そうも言っておられんようじゃ。どうじゃ、若いの、深夜じゃが、これからワシとカジエの森へ行かんか?アンドレらはきっとそこじゃ。詳しい事情は森に行く途中に説明する。」フランソワが言う。


 その後の事である。リューはカジエの森を走っている。途中までフランソワの説明を聞きながら走っていたが、フランソワは、エーテルで加速できるリューが先に行く事を勧めたのだった。フランソワによるとここに古の機械巨人が眠っている。ミレーヌの両親、そしてアンドレが関わったプロジェクトというのは、この機械巨人をガーゴイル戦用の兵器に改造する事が目的だった。結果はプロトタイピングの途中までは成功と言うものだったが、途中で軍部での内部政治が起こり予算が凍結されプロジェクトが中断した。アンドレは絶望し、軍を去った。それがそのプロジェクトの結末だ。フランソワはこのプロジェクト中、エーテルによる事故、物理的な事故が起こらないようにする監視役だったのだ。

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