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アタシに迫る闇ハンターの魔の手 その1

「、、、ミレーヌ カルノさんですね?」


 前の方から来た二人のうち、一人の男が言った。


「何者よ?アタシ達に何の用?」


「闇ハンターのアンドレと申します。ミレーヌさん、、あなたは少し私と一緒に来て頂きたい。」


(闇ハンター!?)ミレーヌとリューの心の中がざわつく。


 闇ハンターとはガーゴイルハンターと同等の力を持つが、軍に所属していない者達である。あるものは士官学校の教育を受けず、自力でハンター能力を身につけた者で、またある者は、軍に入隊するも、軍に不満を持ち、脱退し闇ハンターとなった者である。ガーゴイルハンターの能力は犯罪にも向いている物が多く、闇ハンターには軽犯罪に手を染める者が多い。あからさまにやると軍に鎮圧されるので、小規模な犯罪を起こす、気まぐれな反乱分子予備軍といったところだ。


「生憎、フィアンセなら間に合ってるわ。」ミレーヌが返す。


「フィアンセ?そんなスケールの小さい話ではありませんよ。」アンドレと名乗った男が呆れたように言う。


「なんでもいいわよ。一緒に行くのが嫌だと言ったら?」


「力づくでも一緒に来てもらいましょう。ジョン、ディミトリ、やってしまいなさい。但しお嬢さんの方は傷つける事なく、連れ帰ること。」アンドレが指示を出す。


「舐めるんじゃ無いわよ!リュー、あなたは後ろの男をお願い!」ミレーヌが戦闘体制に入る。


 ジョンは先ほどの偽警官で、警官の服装のまま、右手に持つナイフの上にエーテルを纏わせ、リューに襲いかかって来た。


(すごく速い!)


 リューはジョンに切りつけられるのを、紙一重で避ける。


(一度、全力で距離を取るしかないしかないか。)


 リューは渾身の加速で一度後ろに下がる。


「鬼さんこちら、と。」リューは挑発する。


 リューとの間合いを詰めようとジョンが加速してこちらに一直線に向かってくる。刹那、ダンダンッとジョンの各足に一つずつリューの放ったエーテル弾が炸裂する!弾がトリモチのように地面と足を接着する。これはリューの二刀流が可能とする新たな技だ。リューの新たな技というより人類の新たな技といった方が正しい。スライムハンターのエーテル弾は人との干渉性が少なく、人への攻撃力は無いに近いが、彼はガーゴイルハンターが使う人と干渉性の高いエーテルと、スライムハンター的な銃弾の形状のエーテルをブレンドし、トリモチのように強い粘着性のある球にして放ったのだ。ジョンは動きようがない。

 今度はリューが加速して背後からエーテルで作った銃の取手でジョンを峰打ちにする。ジョンは気を失った。


「ミレーヌ!」


 リューがミレーヌの方向を振り向くと、ミレーヌもディミトリを丁度倒したところだった。


「次はアンタよ!」勝気な声でミレーヌが言う。


「これは驚いた。それなりの二人を連れて来たつもりだったが。さすがピエール先輩の娘と言ったところか。」アンドレが言った。


(コイツ、パパの事を知ってる!?)


 ミレーヌは急に真顔になった。

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