アタシ達は3年生になった。
夏のバケーションも終わり、九月になり、ミレーヌ達は士官大学校最終学年の3年生になった。ミレーヌはガーゴイルハンター科席次一位になった。リューとのビノームとしての活躍が評価されたと言うのもある。婚約をしたこともあり、ミレーヌとリューは一緒に住む事にした。今日はルイとルイーズのルイルイコンビをミレーヌ達の家に誘って、ホームパーティーでミレーヌの席次一位を祝う。
「かんぱーい。」
「ミレーヌ、おめでとうございます。」リューが言う。
「やはりこの二人のビノームは、最強なんだよなー。目的を達成した任務の量と質が半端ない!おめでとう、ミレーヌ。」とルイが言う。
「でもそう考えるとやっぱり勿体無いですねー。うちの学年最強のガーゴイルハンターとスライムハンターが来年はパレを去るなんて。」
ルイーズが言ってしまうと、場が静まってしまった。リューの顔も少し曇っているように見える。
「わわわ、ごめんなさいっ、私ってば。」ルイーズが慌てる。
「あのね、もうアタシ、リューに付いていくって決めたのよ。勿体無いなんて事、無いのよ。そういえば、、、、」
ミレーヌが話題を変え、また、みんな和気あいあいと時を過ごした。ルイルイコンビが帰って、ミレーヌとリューの食器洗いが終わる。
「ねえ、ちょっと夜の散歩に行かない?」ミレーヌがリューを誘う。
外に出ると、夜風が気持ちいい。
「秋が近いね。秋刀魚が美味しい季節だね。」リューが言う。
「あなたって結構な食いしん坊よね。」ミレーヌが微笑む。
「いいレシピがあったら、アタシにも教えてね。アタシも同じ料理できるようになりたいから。」ミレーヌが続ける。
左と真っ直ぐの方向に道がつながっているT字路に差し掛かった所で、突然、交通整理をしているらしい警察が出て来た。
「あーちょっと今からキミ達の正面の道は通行止めだ。左に曲がって迂回して。」警官が言う。
ミレーヌとリューは少し不思議に思いながらも左へ曲がった。ここは細い路地で一本道。人の気配も無い。街の明かりも微かな暗い路地だ。
「気味が悪いわね。」ミレーヌが言う。
その時だった。ミレーヌとリューの前後にピューっと木枯らしが吹く。前に二人、後ろに一人いきなり人影が現れる。ミレーヌとリューは前後を囲まれてしまった。
「何事?」とミレーヌ。
「ミレーヌ カルノ さん、、ですね?」
男の声がした。




