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アタシの美しさを堂々と真顔で語りだす変な奴が約一名、目の前にいた件について

「ていっ!」


 ミレーヌはリューの後ろを取っていたが、そのままリューを突き飛ばした。リューは、ずっこけた。


「アタシに後ろを取られるって、軍人として恥ずべきね、あなた。そしてアタシの第六感によれば、あなたはヤラシイ事を考えた!」


「そうです!あなたは美の女神が目の前に現れて、更に体を密着させてきた時、無感情でいられるのか?あなたはエーテルで確かに加速をし、僕の背後を取った。だが、その後、加速は終わり、殺気を一気に落とした。逃げる必要はないと判断した上ですよ。」


「ど、堂々と開き直って。アタシより弱いこと、思い知ったでしょ。」


「思い知りましたよ。僕を倒そうと思えば、僕には全く追いつけない速さで、あなたにはそれができた。だが、あなたは、それをしなかった。僕を野蛮に力でねじ伏せるのを敢えて避けた様に見える。それでいて、あなたは僕にあなたの方が強いというポジションを取ろうとしている。あなたはもしかするとすごく高貴な方なのでは?チンピラはもちろん他の学生とも何か違う気品を感じるのです。違いますか?戦と美の女神よ。」


「何なのよ、あなたは!人の事を女神女神って。知ってる?そういう事を言うのってセクハラなのよ!このセクハラスライムハンター!」


「残念ながら、初対面の相手に問答無用でおっぱいを押し付けてくるのもセクハラ。アイコですよ。」


「何よ、嬉しかったくせに!」


「それは否定しませんが、それは置いておいて、僕が弱いので足手纏いって事に話に戻しませんか?」


「む、分かったわよ。」

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