アタシ達の初出張 その6
ゲホゲホとスライムから解放されたミレーヌが咳き込む。
「少し休もう。ミレーヌ様。」自身も疲労で立ち上がる事のできないリューが言う。
「あ、あなただってもう動けないじゃない。。。って、寒っ!」
スライムに身体中を包まれていたミレーヌはびしょ濡れだ。
「あなた、少し落ち着いたら服を貸してくれない?」
ミレーヌがそう言い終わる前にリューが起き上がり上着を脱いでいた。
「使ってください。ミレーヌ様。」
「あ、ありがとう、リュー。ズボンはいいわ。あのアタシは服を脱ぐからあっち向いてて。」
リューがあっちを向き、目もつぶった。ミレーヌは自分のずぶ濡れの上下の服を脱いだ。そして、リューの上着を着る。
「あら、これでも寒いわね。」
ミレーヌはリューに後ろから抱きついた。
「!?!?!?!?!?」
柔らかい感触がリューを包む。
「あなたの背中だって寒いじゃない。今はこうしていましょ。」
「うん。」リューが返事をした。
「このスケベスライムハンター。」
「ミレーヌ様が、こう言う時はエッチすぎるよ。」リューが照れながら言った。
「百戦錬磨のスライムハンター候補生のあなたでもアタシのスライムには、勝てないみたいね。」
ミレーヌは胸を押し付ける。リューが硬直する。
「あなたは私にひれ伏すのよ。コテージ帰ってお風呂に入ったら、、、そうね、まずはアタシのつま先から上の方まで全部丁寧に舐めってもらおうかしら?お仕置きその1。」
「意地悪。」
「されたいくせに。」とミレーヌが即レスする。
そんなこんなでイチャイチャと20分くらい休憩すると、二人も元気になってきた。外を二人は目指した。今度はすんなりと迷宮の入り口まで来れた。
「あなた達、心配したわ。」と声がした。
軍の担当者で軍医のメロディーだった。
「金鉱への扉を開けてくれてありがとう。まさか情報収集だけでなく問題解決までするなんて本当にすごいのね、あなた達は。その格好!早くそこの事務所まで行きましょう。替えのズボンがあるわ。」
事務所にてミレーヌとリューが着替えを済ますとメロディーが言う。
「報告書なんて明日でいいから、次は私の医院に来てもらいます。怪我の手当が済み次第、医院のベッドで休みなさい。」
「あのメロディーさん。」ミレーヌがゴニョゴニョとメロディーに囁いた。
「あら。」メロディーが言う。
(???)
リューは何の話だかわからない。
医院にてミレーヌが診察を受け、次はリューの番だ。
「ミレーヌさんもあなたも一度エーテルを軽度だけど枯渇させた形跡ありね。三日間は任務禁止の診断書です。あなたの部屋は105号室よ。」
「ありがとうございます。メロディーさん。」
リューは105号室に入った。体が疲れてていてもう限界だ。
(ベッドが二つある?)
ここは確かにメロディーが指定した105号室だ。明かりはついていない。二つのベッドは何故か隣接している。
「!?」
ベッドの一つから何かがエーテルに乗って加速してリューに急接近し、リューの背後を取る。そしてベッドにリューを押し込む。
「ミレーヌ様!?」
「メロディーさんに頼んで同じ部屋にしてもらったわ。アタシ達付き合っているから、それで大丈夫ですって。それと、今日からアタシはミレーヌ様じゃなくてミレーヌよ。様づけはもう終わり。今は一旦休んで、また元気になったらどうするか決めましょ。」
少し休んでみたものの、隣にいるミレーヌで頭がいっぱいになっているリューは、気が気でなく一時間ほどして言った。
「あの、僕もう元気になっちゃたみたい。ミレーヌは?」
暗闇から出てきたミレーヌの柔らかい体がリューを包む。
「逃がさないから。」
二人はお互いに強く抱きしめあった。




