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アタシ達の初出張

 ミレーヌとリューは一月三日に一晩を共に過ごした。その三日後、学校が始まった。


「ミレーヌ聞いたあ?」ミレーヌの取り巻きが言った。


「昨日、セザンヌ公園をアニーが通り過ぎた時に、木の下にルイとルイーズが一緒にいたんだって。キスしてたんだって。」


「、、、そう。それはその、ルイルイコンビ、うまく行くといいわね。」ミレーヌはそう言った。


 まるで同時期に恋人となった自分とリューも上手くいって欲しいと願っているかのようなコメントだ。ミレーヌは自分でそう思ってしまった。それでもやっぱりルイルイコンビには幸せになって欲しいとミレーヌには思えた。本心でもあるのだ。


「今年から任務に出張が追加されるわね。」別の取り巻きが言った。


 中央都パレは、その中心にリュー達のいる都心があるのだが、パレの南は海に面していて、西、東、北は森や山地になっている。海辺には港町があり、森や山地にも集落や街が点在する。

 出張では中央都パレ内だが都心からは外れた遠くの土地での任務を担当する。馬車を出す余裕が中々ないので、出張1日目は現地まで徒歩で移動、二日目に任務、三日目に徒歩で帰宅というような強行軍である。

 最初の出張は一月中旬にあった。ミレーヌとリューは金の採掘場であるムルターニュまで歩いて行った。そこに着いた頃にはもう夕方となっていた。軍の担当者である軍医のメロディー ベーテが彼女のオフィスで二人を待っていた。


「こんにちは ミレーヌ カルノさん、リュー ベルモントさん。私がメロディー ベーテです。メロディーと呼んでください。」


「こんにちは、メロディーさん。」二人は挨拶した。


「二人分のコテージを手配しましたから、それぞれの部屋に荷物を置いてきてください。あと30分したら、ここに再集合しましょう。」


 二人は荷物を置いて再度メロディーのオフィスに戻った。


「今回の任務は基本的にはスライム討伐です。ムルターニュの金の採掘場がスライムに乗っ取られてしまったのです。これが採掘場の地図です。坑道といった方がイメージしやすいかもしれません。入り口から入って行くとT字路になっていて左側が金の採掘場なのですが、ここに入って行く扉がスライム達によって閉ざされてしまったのです。入り口から入って右側にある通路の奥にレバーがあり、それが採掘場の扉の開閉のスイッチとなっています。それをスライムが切り替えてしまいました。」


「では今回の任務ではスライムを討伐し、レバーを切り替えて帰ってくれば良いのですね?」とリューが聞いた。


「ええ、そうです。でも一点、少し事態をややこしくしている要素があります。」とメロディーが言う。



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