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アタシ達と冬の雨 その2

「あのさ、ミレーヌ様。」目隠しをされているリューが言った。


「何よ。」


「一応言っとくけど、僕、他の人とは一緒にお風呂入ったりしないから。ミレーヌ様だけだよ。」


ミレーヌはそれを聞き真顔になったが、すぐに意地悪な笑みを浮かべて言った。


「ブー。違います。あなた、そんな事言えば私がなびくと思ったでしょ。」


「そんな訳では。。」


「アタシがこの水着も取っちゃうと思ったんでしょ」


「!?」リューは全身が硬直してしまった。


「ほら、もうあったまったでしょ。さっさと体を洗って外に出なさいよ。バスタオルはそこの棚にあるから。リビングで待ってて頂戴。」


 リューはミレーヌの言う通りに体を洗い始めた。リューは下着はつけているが、その中が普段と違うようになっている。


「あら、あなた、何それ?アタシに下心丸出し?下半身は正直ね。」


「!?ちょ、、見ないで。」とリュー。


「わ、、わかったわ。」

(な、、何よあれ、よく見えなかったけど、あれってあんなに大きいものなの?)


 ミレーヌはミレーヌで心の中の興奮を止められない。リューは身体を洗い終わり外に出た。続いてミレーヌが身体を洗う。水着を外し、丁寧に身体を洗った。ミレーヌが風呂を終え、リビングの扉の向こうまでやってきた。リューは目隠しをもう外していた。


「部屋で着替えてくるから、目をつぶってあっち向いてて。」とミレーヌ。


 リューがそうするとミレーヌはリビングを通って自室に入っていった。数分すると着替えを終えたミレーヌが自室から出てきた。


「あなた、バスタオルのままだったのね。そのままだと風邪ひくわよ。あなたの服はまだ濡れているようね。困ったわね。」そう言った後、少し間をおいてミレーヌが次のように続けた。


「アタシの服を着なさいよ。アタシ達、身長が同じくらいだし、きっとピッタリよ。」


「!?」


「あなたに風邪を引かれるとビノームのアタシが困るのよ。ちょっと待ってて。」


 ミレーヌは自室に戻ると服を持ってきた。リューが上着を着る。アイロンが効いているミレーヌの制服だ。次にズボンを履こうとして異変に気づいた。


「これズボンではなくスカート、、ですよね?」


「そうよ。あなたに似合うと思うわ。」


「それって本当に思っているのですか?」


「アタシは本気よ。一応丈の長いスカートを選んだのよ。」


「なるほど。では本気にお応えします。」


(な、納得したー!?)ミレーヌはまた興奮した。

(あら、やっぱりかわいい。口紅もしてあげたいくらいね。)


「食事にしましょう。アタシの食材、自由に使って良いわ。その代わり、あなたが料理するのよ。どうかしら?」


「良いですよ。」


 リューは、そう答えて使える食材を探す。


「これ、なんでも使っても良いのですか?」


「もちろんよ。」


 リューが料理を始めた。ミレーヌは手際は悪くない方だったが、リューの手際の良さには驚いた。料理が上手いというのより匠の技を見ているようだった。リューが最初の料理を終えた。


「コキーユ サンジャック ア ラ クレームです。」


 帆立貝にクリームソースがかかった一皿だった。ミレーヌが一口食べると、ホタテの絶妙な焼き加減、クリームの濃厚すぎず軽すぎない濃さや、ハーブの効かせ具合、塩加減どれをとっても申し分ない。


「とても美味しいわ。ありがとう。」


 しばらく二人は話をして一皿目を終えると、リューがメインディッシュの肉料理を出した。これも絶品で、ミレーヌが言った。


「これも美味しい!あなた、ワインを一緒に飲みたいなら一緒に飲むといいわ。」


「僕は結構ですが、ミレーヌ様は?」


「私も結構よ。」


 ミレーヌはリューとは、酔っ払っていない状態で一緒にいたいと思いながら、そう答えた。


食後、、、

「あなたの服も乾いたわね。大変なところもあったけど、一日一緒に入れて良かったわ。」


「僕もです。今年のいいスタートになりました。」


「じゃあね。」


 ミレーヌはリューに手を振ると、リューは歩いて家路に向かう。このままでは帰ってしまう。


「待って!」ミレーヌが言った。


リューが振り向く。


「やっぱり一緒にいたい。」

「僕、やっぱり一緒にいたいです。」


 二人は同時に言った。

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