第26話→騎馬戦。
すみませんすみません。 疲れているせいか、文章が適当になってしまいました(言い訳乙 カラオケでテンション上げすぎたのが間違いだたorz
午後の部。昼飯の時に、純と旅人の弁当からおかずを強奪して、俺はご機嫌である。
殴られる代わりに弁当のおかずで済んだんだ。まぁ、いいじゃないか2人とも。
「てめぇ・・・・俺のミートボールを・・・」
「旅人、お前はまだいい。俺なんて唐揚げをだな・・・・・」
2人はかなりのダメージを受けているらしい。
午後の部が始まったのに、立ち上がる元気すらないみたいだ。
ちなみに、ちゃんと俺は自分の弁当も食べた。
もちろん、作ったのは俺。
夏那華と迷梨は料理できないんだもんな。
そうこうしている間にも、午後の部の競技は着々と進んでいく。
「まぁ、2人とも元気出せ。・・・・・・チラッ」
俺はポケットから1枚の写真をチラつかせる。
こんなこともあろうかと、最終兵器を用意していたのだ。
「・・・ブフッ!?そ・・・・それはまさか・・・・・・」
写真を見た瞬間、旅人の鼻から血が吹き出した。
「た、旅人。落ち着け。今取り乱しては、ダメだ」
おいおい、純。お前も鼻血を垂らしながら何言ってんだ。
「ふふふ・・・・我らが秀〈ひで〉さんから、この前届いたばかりの写真だ」
そう言って俺がポケットから取り出したのは、妹達の入浴写真。
湯気でぼやけて大事な部分は隠れているが、またそれが・・・・おっと。これ以上語ったらロリコンになりそうで怖い。
ちなみに、秀、というのは、妹達の父親。
俺を施設から引き取ってくれた、俺にとっては義父にあたる人物だ。
「次の競技、騎馬戦で優勝した奴にこれをプレゼントしてやんよ」
俺がそう言うと、純と旅人の目に火のようなものが宿った。
「・・・・秀様、わかってらっしゃる。さて、久しぶりに本気を出すか・・・」
「・・・そうだな。俺も全力を尽くそう」
・・・・2人とも目がマジだ・・・少し元気になればいいな、くらいの勢いで言ってみたんだが。
ちなみに、秀さんは旅人が管理人をしているサイトの常連さんだ。
なんでも、娘の姿が評価されるのが嬉しいんだとか。
・・・・まぁ、色々と螺旋が外れていることは否定しない。
こうして、めちゃくちゃ荒れそうな騎馬戦の導火線に火がついてしまった。
☆☆☆☆
「ふ・・・2人とも落ち着けよ・・・・」
俺は下になっている2人に声をかける。
元気になったのはいいが、逆になりすぎたみたいだ。
「うるせぇ!義秋、もしヘマやらかしたら今度出る『みぃゆーはぁととぅみぃ』貸さないからな?」
「・・・・了解」
旅人の一言で俺にも火がついた。
俺が好きな会社が出す新作ゲームで、予約が多すぎて入手できなかったのだ。
それを旅人が入手できるのは、知り合いから譲ってもらえるんだとか。
まぁ、ネットでは結構有名らしいし。
一部の人に、だけど。
『よっしゃぁー!!全学年男子による騎馬戦だぁぁぁぁぁあ!もちろん俺も参加するぜぇ!!じゃ、あとよろしく〜』
『・・・・早く散ってこい』
『ひどいっ!?』
そんな司会のやりとりを聞き流しつつ、俺たちはいつ始まってもいいように態勢を整える。
『はぁ・・・・まぁいいっか。じゃあ、始めてくださ〜い』
パンッ!
空砲の音ともに、俺たちは飛び出した。
「ッコラァ!!ぶっ殺す!!」
「・・・・標的確認」
純が後ろから目標を定め、旅人が突っ込み、相手が怯んだ隙に俺が鉢巻きをかっさらう。
完璧なコンビネーションである。
人外の俺と神社の息子(地味に陰陽師的な事も出来るらしい)の純。それに、中学1年で町内の暴走族を壊滅させた、ネットでロリ神と崇められている旅人。
まさに最凶の俺たちに勝てる者はなく・・・・・・数分後には、俺の手に大量の鉢巻きが握られていた。
まぁ、すでに上級生からは目付けられてるからどうとも思わないんだが。
「「うっしゃぁぁぁぁあ!俺の嫁ぇぇぇぇえ!!」」
ま、お前の嫁じゃなくて俺の妹だけどな。
つか、この2人がシンクロすんの珍しいな・・・・。
俺たちは、拍手を惜しまない一般客に手を振りながら自分たちのテントに戻る。
もう疲れたから、動きたくないな・・・・早く帰って寝たい。
そんなことを思いつつ、適当に応援する。
今日は、なかなか平和的に終わりそうだ。