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第24話→体育祭、始まる。



「これが、高校の体育祭か!」



俺が弾んだ声そう言うと、左に座っている旅人、右に座っている純も大きく首を縦に振る。



『次の競技は3年女子によるハレ晴れゆかぶふぉぉ!・・・・なんで殴るんだよアホ!』



『なんか変な規制に引っ掛かりそうだったので自重してもらいました』



『・・・・・・では、どうぞ』



司会の男女ペアの漫才みたいなやりとりはなかなか面白い。



中学の体育祭なんて、型にはまりすぎて全然面白くなかったし。



これが中学と高校の差か・・・・・。



にしても、今さら某有名アニメのダンスを踊るとは・・・・なんか定着してきたよな。



聞き覚えのあるリズムとともに、3年の女子たちが踊りだす。



ん〜。さすが大人に近づいてるだけある。



特に胸とかな。



目の保養、保養っと。



「やっぱりこのアニメ、原作はなかなか神だったよな〜」



旅人がそう言うと、純がそれに頷き、会話が広がる。


最終的に、どのキャラが一番好きかという話になった。



もちろん俺は朝比奈さんですよっと。



いやぁ、ロリ顔のうえに巨乳なんて最強だろ。



まぁ、個性的なキャラが多い分、意見はかなり岐れると思うが。



というか、キョンの妹が一番だろjkとか言ってるこの2人はなんなんだろうな一体。



俺はそんな2人に痛い視線を送りつつため息を吐いた。



周りのクラスメイトは、俺も含めて痛い視線を送ってくる。



まぁ、オタク話して痛い目で見られるのは慣れたからどうでもいいんだが。



「そういえばさ。なんか、委員長と仲良くなってないか?」



旅人がそう呟くと、どこからともなく夏那華と迷梨が湧いてきた。



「・・・それ、詳しく教えてもらおうかな」



「・・・・教えてくれないと、うっかり攻撃してしまうかもしれないの」



迷梨の、うっかり、を強調した物言いに純と旅人が身を震わせる。



「い、いや・・・実はさ、義秋が委員長のことを名前で呼んでたのを何回か聞いたんだが・・・・・これって仲良くなってる証拠だよな?前までは、呼び方委員長だったし」



「うむ・・・・俺も何度か聞いたな。実は少し気になってたんだ」



旅人と純がそう言うと、夏那華と迷梨が俺の腕を掴んできた。



「・・・・俺、そろそろ競技に出ないと」



俺はなんとか引き離そうとするが、離れない。



つか、抵抗を試みる度に、2人の指が腕にくい込んでめちゃくちゃ痛いんですけど。



「ちょっとお二人さん?俺は入場門に行かないといけないんだが」



俺がそう言うと、2人は渋々と手を放してくれた。



「なんか、最近私の扱いがひどい気がするんだけど」


「それ、私も思ってたの。日に日に扱いが適当になってるの」



そんな2人の愚痴と、クラスの、主に男子。特に純と旅人の鋭い視線から逃げるために、俺は入場門へ急いだ。



(俺はただ、ロリコンに目覚めたくないがために夏那華達と極力関わらないようにしてたんだがなぁ)



そんなことを思いつつ、小走りで目的の場所へ向かう。



もうすぐ夏休みだし、少しは夏那華と迷梨に喜んでもらえるように努力するか。



ロリコンと思われない程度に、な。






☆☆☆☆






「遅いぞ、義秋」



先に来て並んでいたらしい立夏に声をかけられた。



「まぁ、色々とあってだな・・・・・ところで、俺と委員長は同じ順番で走るのか?」



「・・・・・・むぅ」



立夏がわざとらしく頬を膨らませる。



「すまん。立夏・・・・って、こんな風に呼んでるの俺だけだよな?」



「そうだな。義秋以外で私の名前を呼ぶ奴はいない・・・・義秋は特別なんだよ」



・・・・な、なんという・・・。



委員長がとっても可愛い。


可愛い、可愛すぎる、立夏たんと呼んでいいだろうか。



「あはは〜。周りの視線が痛いな〜。つか、立夏。意味深なこと言ってると誤解されるぞ?」



俺は苦笑いしながら列に並ぶ。



「・・・・・・・・誤解されるように言ってるんだがなぁ」



「ん?なんか言った?」



「なんでもない」



立夏が何かゴニョゴニョと呟いたみたいだが・・・・まぁ、いっか。



・・・と、始まるみたいだな。



『では、次の競技!一年生による借り物競争ですっ!いやぁ、懐かしいですねぇ〜。実は、自分も去年この競争に参加したんですけど、くしくも三位だったんですよね〜』



『・・・・・・では入場してくださーい』



『シカト!?何、この空気扱い!』



『いや、誰もあんたの過去話なんて知りたくないかなぁ〜と思ってね』



『・・・・・じゃあ、もう、さっさスタートしてよ・・・はぁ』



第一走者の前に、司会者のテンションが、ガタ落ちしてしまったみたいだ。



まぁ、うるさかったし。良かった良かった。



借り物競争は、係員が持っている箱の中から紙を取り、それに書かれている内容の物を誰かから借りてくるというシンプルな競技だ。


まぁ、シンプル故に色々と仕込めるのだが。



学校の敷地内にない物だった場合、校外まで行かなければならない。



しかも、時間が決まっており、前の人たちが終わってなくても次がスタートする。



第一走者なのに、一番最後にもなりうる、実はかなりめんどくさい競技だったりする。



「では、位置に着いて!」


係員の人が、空砲を空に掲げた。



それに従い、俺と立夏は走る態勢を整える。



俺たちは第三走者だが、まだゴールした者はいない。


借り物の内容が凄くひどいみたいだ。



「よ〜い・・・・スタート!」



合図とともに、一斉に走りだす。



俺は、軽く慣らす程度の速さで走り、係員が持っている箱に手を突っ込む。



「・・・・・・あれ?」



引き抜くと、紙が2枚くっついていた。



「あ、複数枚引いた場合、全部借りてきてくださいね〜」



・・・・引く前に教えてよ・・・。



そんなことを思いつつ、俺は2枚の紙をゆっくりと開いた。




ん〜。やっぱ学園ものはイベントが多々あって書きやすいですね〜。                 今回は前書いていた小説でもお世話になった、体育祭です。なんか、少し似た感じになっているのは、気にしないでくださいねw              ちなみに、作者も朝比奈さん大好きです(聞いてない            では、また。ノシ

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