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第22話→体育祭実行委員。

誤字脱字、気になる点があったら指摘よろしくお願いします〜



7月某日。



夏那華や迷梨に出会い、悪魔の存在を知り、学校のアイドル的存在の和月先輩が実は天使だった、という非日常な出来事から1ヵ月が過ぎた。



夏那華と迷梨はだいぶ学校に慣れてきたみたいだし、特に変わったこともなく時間は過ぎていった。



いや・・・・あえていうなら、委員長が少し消極的になったくらいか。



まぁ、俺はあまり気にしていないけどな。



とりあえず、このまま何も起きないで、平和な日が続くことを、俺は密かに夢見ていたりするわけだ。






☆☆☆☆






「今から、体育祭について話し合ってもらう」



朝のHR。



先生の代わりに、委員長がそう宣言した。



そういえば、委員長が消極的になったのは俺に対してだけかもしれない。



「体育祭かぁ〜。中学生の時となんか違うのか?」



旅人がだるそうに呟く。



「・・・去年見た限りでは、かなり違うみたいだな。主に規模が」



「へぇ〜。よく見に来れたなぁ。そういや、俺と旅人はアレを買いに行ってたなぁ」



俺が懐かしむように苦笑すると、旅人がパァッと笑顔を見せた。



「懐かしいなぁ!アレか!」



「・・・・・もしかして、あの魔改造掃除機か?」



純の言葉に頷く、俺と旅人。



『魔改造掃除機』とは、純の親父さんの知り合いが開発した素晴らしい掃除機なのだ。



魔改造というだけあって、あの性能は神がかっていた。



「確か・・・・人にとり憑いた霊だけを吸い取るんだったよな?」



純が思い出すように呟く。


「そうそう。俺は、霊を吸い取るなんて世界的発明だと思ってたんだけどな」



旅人が、残念そうにうなだれる。



「まぁな。でも、守護霊の類も吸い取るって欠点があったし」



そう。もしかしたら世界的発明になってたかもしれないその掃除機は、守ってくれる霊、所謂守護霊等も吸い取るという欠点があったし、第一に、一般の人には霊を信じない人がたくさんいる。



今思えば、「何それ、食えんの?」と言われて、世間の表に出ることはなかったんだよ。きっと。



「そこっ!うるさい!!」


ストンッ!



俺、純、旅人の机に、小さなナイフが飛んできた。



「・・・・なぁ義秋。お前委員長に何かしただろ」



机に刺さっているナイフが本物かどうかを、指で突いて確かめながら旅人が俺を睨んできた。



「・・・特に身に覚えはない・・・・と言えば嘘になるな・・・・・俺たち3人のせいで、委員長の怒りリミッターがブッ壊れたんじゃないか?」



俺は2人の顔を見ながら、小さな声で呟く。



・・・・委員長に聞こえたら困る、てか、殺されそうな気がする。



2人とも思い当たる節があるのか、俺と同じように声をのボリュームをおとした。



「た、確かにそれはあるな・・・・次は槍が飛んできそうな気がするぜ」



旅人が冷や汗を拭いながらフゥーッと息を吐く。



「委員長の様子が変になったのは・・・・義秋が押し倒してからだな・・・やはり色々とプライドが傷ついたんじゃないか?」



純の言葉に、俺は思わず唸る。



「う〜・・・・それはなきにしもあらずだなぁ」



「そこの3人!何をこそこそと・・・さっきから一体何なのさっ!」



ガスッ!



今度は、クナイらしきものが飛んできましたよっと。


こっちが何なのさって言いたいくらいだよ!



あれ?みっちー何してんの?



担任だよね?先生だよね?


なんでクナイを投げた委員長に拍手を贈ってんだよ!


「やばいぞ旅人、純。みっちーが敵に回った」



そんな俺の言葉を聞いて、みっちーが心外だとばかりに立ち上がる。



「何を言う!先生は担任として、教え子の特技を誉めてやったんだ!」



なるほど、みっちーはロリコン教師だったのか。



みっちーの台詞に、深く頷いてる純と旅人が何よりの証拠。



そういえば、夏那華と迷梨が転入してきた時、みっちーのテンションが高かったような・・・・。



「森川義秋。うるさいから、体育祭実行委員に決定。異論は認めない」



・・・・ん?今、物凄く嫌な単語が聞こえたような・・・。



「待て待て。意義あり!・・・俺がみっちーロリコン疑惑について深く考えている間に何があったんだ!」


「ば、ばかやろう!先生はロリコンではないっ!断じて違うぞ!」



いや、旅人と純が同志を見るような目で先生を見てるから。



下手な言い訳は通用しないっての。



「・・・・さて、実行委員は決まったし、朝読書始めようかな〜」



委員長は、俺の言葉を無視して自分の席に着いた。



俺は、助けを求めるように純と旅人に視線を送るが見事にスルー。



夏那華と迷梨は、俺を睨んでるし。



どうやら、俺の平和な日常への憧れは見事に裏切られたみたいだ。



はぁ・・・・。



俺のため息は、誰に届くこともなく、霧散した。



こんにちは。      主人公の名前が変わってるという指摘を受けて、自分で見なおしてみると・・・・・はい、変わってましたねw本当にごめんなさい。            たぶん、寝呆けてて秋義→義秋になっちゃったみたいですが(言い訳乙                とりあえず、義秋なのでw一通り修正はしましたが、また何かあればご指摘よろしくお願いしますm(__)m

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