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 拝啓××様。


 突然の連絡で驚かれているかもしれませんが、どうか落ち着いてお読みください。


 私××は、そろそろこの世を去ろうと思います。


 ええ、その通りです。自殺です、自殺。だからこれは俗に言う「遺書」っていうやつなんだと思います。


 きっと色々と言いたいことはあると思います。けれどどうか落ち着いて、そしてまずは私の話を聞いてください。


 私の人生に、楽しみは無いのです。


 そんなことはないとあなたは否定するかもしれませんし、もしかしたらその通りなのかもしれません。


 ですが、それはあまり重要なことではないのです。


 今、重要なのは、私がこれからの人生に対して余り興味を持っていない、ということなのです。


 仕方の無いことです。趣味だった漫画も、今はほとんど読まなくなりました。


 ゲームだって、全然やらなくなったなぁとしみじみしているくらいです。


 本当は、ノベルゲーをもうちょっと掘り下げてみてもいいとは思うのですが、それもまあ、さしたる意味はないでしょう。


 だから、この世を去るのです。


 至って当たり前の結論だと思うのです。


 家族にも特段、思い入れはありません。どうしてあれらはああも人の行動に文句をつけてくるのでしょうかね。偉そうに。死ねばいいのに。


 それでは、あまりお時間をとってしまうのもよろしくないですから。この辺で失礼したいと思います。


 それでは。


 どこかの××へ、愛をこめて。

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