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ぼっち姫、辱めをうける。


「ちょっ、え? 今何したんっすか!?」

「これは……流石に驚きました」


 ふっふっふ。そうだろうそうだろう。

 何を隠そう自分でもまだどんな事が出来るのか把握しきれてはいないのだ。


 この身体の持ち主は元々かなりの魔力を持っていたらしく、今までのような力技が使えなくなった代わりに魔法を俺のスキルにちょい足しした闘い方が出来るようになった。


 勿論俺だけではこんな方法を思いつかなかっただろうが、うちには優秀な大賢者が居たのだ。


 やはりアシュリーだけでもなんとかパーティに引き込みたいところである。


「ちょっと加減がまだうまく出来ないから混戦時には使えないんだよなぁ」


「お、俺気が付いたら真っ二つとか嫌っすよ……」


 デュクシが顔を真っ青にしながらガタガタと小刻みに揺れた。


「どうする? やっぱり俺と来るのは嫌か?」


「私はついて行きます! 可愛くて強いなんて素敵すぎます! 一生ついて行きます!」


 いや、一生はちょっと困る。

 リュミアを見つけるまででいいんだけど。


 しかし、目の前で目をキラキラさせているナーリアには言い辛いので黙っておく。

 最悪宿に残してトンズラって手もあるからな。


「お、俺だってついて行きます! こんな超絶可愛いお姫様にばと……お仕えしたい!」


 今ばと……って言ったな。

 ばと、なんだよコラ。


 しかしやっぱり可愛いと褒められるのは悪い気がしない。


「よーしお前らとりあえず合格だ♪ これからよろしくな。そういえば、お前らどんなスキル持ってるんだ?問題なければ教えてくれよ」


「はい! ……私の持ってるスキルは、えっと……ほぼ必中、夜目、スキャンの三つです」


 ナーリアがそう言いながら、ちょっと恥ずかしそうに俯いてしまった。


「夜目は使えるスキルだからいいとしよう。夜戦いになるような事があればお前が戦況を把握してデュクシをしっかりサポートしてくれ」


 彼女は勢いよく顔を上げ、先ほどの様子が嘘のようにキラキラした笑顔を向けてくる。


「けどな、その『ほぼ』必中ってなんだよ。あとスキャンって何をどこまでスキャンできるんだ?」


「えっと……私のほぼ中は、狙った所に百発九十中するっていう……」


 ほぼ中って……。それに百発九十中って言葉を初めて聞いたぞ。

 要は九割がた狙った場所に当てられるって事か。まぁ使える方と言えば使える方だろう。


「でも……あの、狙いが外れた時っていうのがですね、どこに飛んでいくかわからないっていう……」


 弓使いなんかやめちまえ!


 それこそ急に不意打ちみたいに仲間に飛んできたらこえぇよ。

 俺なら対応できるとは思うがデュクシなんか気が付いたら頭から矢が生えてるなんて事になりかねん。


「スキャンの方は、その……対象の身長体重スリーサイズ等々その人の秘密が解るっていう」


 服屋にでも就職しろ!!


「だから、姫ちゃんのいろいろな数値とか……ぐふ、ぐふふ……」


 ナーリアの目がうっすらと青くペカっと光った。


「こら、スキル使うな! ちょ、やだっ、なんか恥ずかしいやめてっ!!」



 やっぱこいつダメだ!


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